「家庭菜園収穫史」by id:offkey


我が家の夏といえば家庭菜園で取れる夏野菜の収穫、そしてそれを家族でいただく楽しみです。
定番はナスにトマトにキュウリ、インゲン、そして場所があればピーマン、シシトウなども加わります。さらに花畑を野菜畑に変えてからは、葉物野菜も植えるようになったので、夏の間は地産地消ではありませんけれども、家の野菜で食卓がにぎわいます。
そんななかで、印象に残ったできごとをいくつか。


1、インゲンの初挑戦
現在、うちではマメといえば枝豆とインゲンを植えていますが、インゲンを植えるまえはキヌサヤを植えていました。ところがキヌサヤは味噌汁に入れるくらいであまり料理で大量消費する機会がなくて、いつも食べるのに四苦八苦。
そんなことが続いて、母がある年、キヌサヤをやめてインゲンの種を買ってきました。これが、結果的には大成功。インゲンは炒め物にしてよし、天ぷらにしてよし、カレーやシチューの具にもなるし、肉巻にも使えると、大変重宝。おまけに大量に収穫して余っても、冷凍にできるので保存がききます。
こうなるともうキヌサヤはオシマイになってインゲンの栽培が毎年行われるようになったのでした。


2、キュウリ三昧
去年でしたでしょうか、いつもは2本の苗で育てているキュウリのうち1つの株が弱ってきて、今にも枯れそうな状態になってしまいました。そこであらたにもう一株苗を買ってきて植えたのですが、枯れそうになった株がなんとこのあと持ち応えてキュウリをたくさん実らされるようになりました。
他の2株も同じようにたくさんキュウリが生るのでその年のキュウリは大変な数に。
いつもなら食卓には2〜3日に1度くらいのキュウリが、毎日食卓に上るようになり、これには家族中が苦笑ともつかぬようすで
「まさか、あの枯れそうなのが持ち直すとは思わなかった」
という塩梅です。
知人にも配ったりしましたが、それでも冷蔵庫には1週間前に収穫したキュウリから当日収穫したものまでずらりと並んでいました。
キュウリの料理のレパートリーが少ないので、漬物にしたり、キムチ和えにしたり、味噌で食べたりといったくらいしか思いつかず、あとはレタスと一緒にサラダにしたり、そのまま千切りにしたりといった具合。
そうそう、この年はやけ冷やし中華を作っていたことを思い出します。


3、赤くなり損ねたトマト
家庭菜園、いつも成功するとは限りません。ある年のトマトの出来があまりよくなくて、家で作ったとはいえちょっとなまで食べるには美味しくないものができてしまいました。収穫はしたけれども、捨てるにはもったいない。さて、どうしようかと思っていたら、家族の一人が
「トマトソースにしてみよう」
といって、皮をむいて細かく刻み、玉葱と一緒に火にかけて煮込みだしました。
そして出来上がったソースと鶏肉の焼いたものを煮込んだ料理を作ったところ、青臭いですが、まずまず食べられるものに仕上がりました。
あまり美味しくないものができても、工夫しだいで食べられるものができるものだな、と思った年。


4、自家製野菜づくし
今年の夕食の話ですが、鶏のから揚げにするつもりで、他のおかずをどうしようかと考えていたら、家族が
「ナスとピーマンがなってたのでとってきたよ」
というので、ではそれで天ぷらにしようと思い立ちました。
それから他のおかずを考えるに、うちでは今、カブとサンチュを育てていて、それがちょうど食べごろ。だったら、カブの酢の物と揚げ物の付け合せにサンチュをつけようかと考え、早速収穫してきて料理。
その結果、その日の夕食は、鶏から揚げ、ナス天、ピーマンの天ぷら、付け合せにサンチュ、カブの酢の物、味噌汁はカブの葉と揚げ、というメニューになり、まさに自家製野菜のオンパレード。
その日の食卓では
「今日の野菜は全部うちでとれたものだよ」
という話に花が咲き、また一つ家庭菜園収穫史の一ページが増えました。


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