「花ごおりで納涼空間作り」by id:sumike


この夏、できるだけエアコンをつけずに暑さを乗り切れるアイディアはないかしら?と考えていたら、ふと思い出したことがありました。


それは十数年ほど前に、真夏の体育館にて開催されたイベントでのこと。
エアコンがない場所のため、工夫されたのが、あちこちに配置された大きな氷柱!


一抱えほどもある氷柱が、体育館のあちこちの床に置かれたタライの中に鎮座していたのです。
そこへ出入り口から適度に入る風とあいまって、大勢の人がいる体育館にもかかわらず涼しさを感じさせてくれました。
見た目にはもちろんですが、実際に氷柱の近くを通ると空気がヒンヤリしたんですよ。


イエで一抱えもあるような氷柱はさすがに難しいですが、紙パックで作った四角い氷にビー玉や花、グリーンを閉じ込めて水中花ならぬ氷柱花を作ったら素敵だなぁと思いました。
そこで作り方を調べてみたら、この氷柱花には別名「花ごおり」という風流な名前があるそうです。


早速いくつものビー玉を閉じ込めた、花ごおりを作ってテーブルに置いてみました。
しばらくすると、溶けた氷からビー玉が器に転がり出て、カランコロンと澄んだ音を響かせます。


花ごおりは、本来は氷の中に花やグリーンを閉じ込めたものですが、私は子ども達向けにビー玉やフィギュアやかわいい小物を入れて気軽に楽しんでいます。


デザートの果物(さくらんぼや葡萄、ライチなど)を氷の中に入れて、溶けたら中の実を食べられるというのも、子ども達のお気に入りw


容器は深めのボウルや紙パックを使うことが多いですが、取り外し可能な製氷器の一個一個に、おはじきや花びらなどを入れて凍らせた小さなキューブの花ごおりを、透明な器に入れるのも面白いですよ。
そしてこのキューブ氷を入れた器はそのままでも素敵ですが、花を生けると水水の冷たさのおかげで、花の寿命が延びるそう^^


「見て!こっちから見ると形が変!!」息子が娘のお気に入りのアンパンマンフィギュアの見え方が違うのに気づきました。


「氷がレンズの役割をして、中のオモチャが大きく見えるのよ」と説明してみますが、???な顔。まだ難しかったかな?
角度や溶け具合で氷の表情が変わるのが面白いようで、子ども達は時が経つのを忘れて眺めています。
せっかくなので、紙パックでの花ごおりの作り方も書いておきますね。


『材 料』
・よく洗った1リットルの紙パック(牛乳じゃなくてもOK!)
・中に入れる花やグリーン、(小物やフィギュアなどでも)


『作り方』
・用意した花やグリーンの、茎の下の方を束ねます。葉が多すぎる場合は適度に整えておきます。
・水を8割程入れた牛乳パックの上部に、割り箸を置き、そこに花束を二つに開いてひっかけて下げます。
浮き上がってこないように、割り箸は牛乳パックのふちにしっかり固定しましょう。
・紙パックは立てて冷凍庫に入れ、中まで凍りきったら、紙パックを切って剥がして花ごおりの出来上がり^^
(割り箸をはずして、氷からはみ出した花の茎は切って下さい。)
*小物や切り花、ビー玉やフィギュアを入れる場合には、一度に入れると一箇所に固まってしまうので、
時間差で水を入れ、段階的に凍らせて位置を調整すると綺麗に出来上がります。)
花ごおりに、扇風機の風を当てると涼しい風が室内を循環して一層涼しさが増します。
この花ごおり、夏の季語でもあるんです。
先人達の知恵を活かした花ごおりの納涼空間、皆様のイエでもいかがでしょうか?


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