「陽だまりのサンルーム」by id:offkey


我が家で家を建てるとき、父は家族にいろいろ間取りを相談してきましたが、そんな父が唯一主張した場所があります。
それは南向きの二階の場所をベランダにするのではなくてガラスを大きくしたいわばサンルームにしたい、ということだったのです。
父の話によれば、家はできるだけでこぼこのないほうが傷みが少なくなるのでベランダを設けるよりずっといいのだとか。
その話を聞いてなるほど、と思いつつ特に反対する人もいなかったので、そのままその計画は実行され、南向きの一番いい場所にサンルームができました。


ガラスは下70センチくらいのところから天井までの大きさです。それが壁ほぼ一面に入れてあって、日当たりは抜群。
一応物干しざおつきなのでそのあたりはつや消しではありますが、洗濯物を外に干す夏はあまり気にならない状態です。
ここに棚を設けて鉢植えも置き始めました。
日が一番あたるこの場所は植物も生き生きとしています。
私たちは、植物の世話をしながら、それを楽しんでいますが、実際に住みはじめてこの場所のよさがわかるのは、一面のガラスから見える家の庭の風景でした。
この場所からは庭が一望のもとに俯瞰できるのです。
よく、母がこの場所にあがってきて庭をみて、あの場所になにか植えようかとか、あそこに花が咲いたとかいろいろと話して来ます。
また、陽だまりがぽかぽか暖かい春先や秋の小春日和には座布団を持参してそこで本を読んだりのんびり植物を眺めたり。


最近では鉢植えの数も多くなってきたので、サンルームもっとひろくしてもよかったね、などと、家族で笑いながら話しています。


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