「今年の夏至の夜は自作太陽光LEDランタン&蓄音機ナイト」by id:momokuri3


夏至と言えばキャンドルナイト。その原形は、カナダで原発建設に反対する人達が行った「自主停電運動」だったと、以前の語らいで教えてもらいました。今年はまさに、原発について考える夏至になります。


原発については様々な考え方があるでしょうが、いつまでも原発に依存してはいられないというのが現実的な判断でしょう。そこで必要なのが、新しいエネルギー源の開発と、省電力です。前者は私たちではどうにもなりませんが、後者は私たち一人一人が主役になります。


職場の昼休み、東京電力の契約口数ってどのくらいだ?という話が出ました。調べてみたらおよそ2862万口。それで福島第一原発の総発電量469.6万kwを割ってみたら、一口当たり0.16kwという数字が出ました。wに直すと160wです。


みな言葉を失いました。その沈黙を破った声が「ちきしょう」でした。一軒あたり裸電球2個程度の需要のために福島はあんなことになったのかと…。私たちがもっと電気を有り難いと思って使っていれば原発なんて要らなかったじゃないかと。


もちろんこれは極論です。でも、ある意味正論でもありますね。そんなことから、皆で電気の有り難さを再認識して、できることなら原発に依存しない社会を目指していこうというキャンドルナイト計画がはじまりました。


参加者は6人。会場は、特別な日でなくてもキャンドルナイトが恒例になっているわが家になりましたので、ここにうちの父と母が加わって8人になります。プログラムのメインは、電気を使わない手回し蓄音機による音楽鑑賞会となりました。こちらでご紹介した、手作りラッパ付きの蓄音機です。
http://q.hatena.ne.jp/1221799273/185616/#i185616


かける音楽は、もちろん古いものばかり。手回し蓄音機に対応する音源はSP盤という旧世代のレコードですから、その時代に吹き込まれた音楽しかかけることが出来ません。でも、名盤が揃っています。たとえばビング・クロスビーが歌うフォスターの名曲集。CDで聴いたらただの時代遅れの音楽かもしれませんが、これを手回し蓄音機で聴くと、歌が心にしみ入ってきます。


ほかにも、ルイ・アームストロング他4人のボーカリストのブルースが収められたアルバムや、ベニー・グッドマンカウント・ベイシーなどのJazzも色々。これらの古き良き音楽を、自然エネルギーへのシフトの願いを込めて、太陽光で充電した電池で光らせる自作LEDランタンの明かりの下で楽しんでもらおうという趣向です。今年はキャンドルナイトならぬ、ソーラーLEDナイトですね。


料理は、参加する女子たちが、福島名物「なみえ焼そば」を作ってくれる予定になっています。太い麺の、福島県双葉郡浪江町独特の焼きそばです。お酒は、こちらでご紹介した福島県耶麻郡磐梯町の榮川酒造さんの物を再度入手しました。大吟醸ではありませんが、きっと美味しいはずです。
http://q.hatena.ne.jp/1302066102/283971/#i283971
こうして福島を思いながら復興を願い、出来ることなら原発のない国の未来を思い描きつつ、夏至の夜を皆で過ごす予定です。


皆さんもどうか、日本の電気の未来を考えるキャンドルナイトを催してみてください。議論は要りません。ただ電力による灯りを消して、違う灯りで過ごしてみる。その中で一人一人がそれぞれに何かを考える。それでいいと思います。


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