夏みかんの皮で器を作ってみる」by id:offkey


私はちょっとした遊び心のあるものをみるとついうれしくなります。パーティなどでスイカなど果物の皮で作った器にフルーツポンチなどが盛られていると、なんとなくワクワクしてきますし、かぼちゃの皮に盛られた料理などもちょっと美味しそうに見えてきます。自分もこんな風につくることができれば楽しいだろうなあ、と想像してしまうのです。しかし、スイカやかぼちゃをくりぬいて器にするということはなかなかの難仕事であります。もっと手軽に果物の皮などで器をつくることができないかなあと思っていたのですが、ちょうど、甘夏みかんを食べていたときに、ああ、今の時期だとこれなら不器用な私でも手軽にできそうと思いました。ということは子供さんとも一緒に器作りを楽しめるかな、とも考えたのです。


皮の厚い柑橘類を用意します。甘夏みかん、サンフルーツあたりが器らしくていいでしょう。スウィーティーも見かけはいいのですが、皮をむいたときにでてくる汁が油っぽくって、それであまり食べ物を盛りたいような感じにならないので、私は使いませんし、グレープフルーツも輸入して薬剤がかかってるので、器として使うことにはあまりお勧めできません。用意したかんきつ類は丁寧に洗っておきます。


作り方です。いろいろな方法があってもっと効率のよいやりかたがあるかもしれませんが、私が行う方法です。
1. どういう器にするのかによって切る場所が違ってきますが、フタをつけてみたいな、と思われたなら、ヘタのある上3分の1くらいの場所を胴切りにしますし、二つに割って2個器を作ろうと思ったら真ん中で胴切りにします。
2. 次に切り口から見える実と皮の境目にナイフを使って2〜3センチほどまるくくりぬくように切れ目を入れておきます。
3. それからスプーンを使って、房の中にある実を一つ一つ丁寧にくりぬいてゆきます。
4. くりぬき終わったら先ほどの切れ目に指を入れて、房の皮と外側の白い部分を丁寧にはがしてゆきます。
5. 全部はがし終わったら、スプーンなどを使って白い部分をなめしておくといいでしょう。


これで器ができました。あとはこの器にデザートを盛り付けてゆくのですが、せっかくですのでくりぬいたあとの実を使ってみましょうか。
一番簡単なのは、実に砂糖をちょっと加えて加熱したものを冷ましたもの。
特にサンフルーツや甘夏みかんは酸っぱいので、この処理をしてあげるとお子さんでも食べやすくなります。
それからゼリーなどを直接冷やし固めてみるのはどうでしょうか。
ゼリーも簡単にできます。
詳しくはお使いのゼラチンに書いてある分量に従って調理していただければいいのですが、くりぬいた実をつぶしてジュースにしたものを固めるのもいいですし、別にジュースを使ってゼリーをつくり、くりぬいた実を飾りに使うこともいいでしょう。
さらに、ムースやババロアをみかんの器に入れて冷やし固めてみるということも。


それほど手間のかかる仕事ではないので、お子さんのためにちょっとした遊び心のあるサプライズとして、またはお子さんと一緒にお菓子作りの一つとして器作りを行ってもいいと思います。

そして、もっと大きな作品を作ってみたいとなれば、スイカやメロン、また、くりぬくのにはちょっとコツがいるような軟らかい皮の果物で器づくりを挑戦してみてもいいですね。


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