「色水を窓辺に飾る」by id:tough


春になって、日差しが急に明るくなった気がします。「飾る」のテーマを見て、急に窓辺に何か飾ってみたくなりました。ぶらりと買い物に出かけると、百円ショップに並んでいたガラス瓶が目に止まり、これだと思いました。


色々な形の瓶がありますね。無色透明な物の中から、大きな瓶、小さな瓶、アンティックなデザインの瓶、シンプルなデザインの瓶、理科の実験に使うメスシリンダーを思わせる形の瓶を各一つずつ買ってきました。


これらの瓶の中に、色水を入れて飾ります。色水は色インクなどを溶けば簡単ですが、万が一の誤飲などのことを考えると食用素材の方がいいかと考えて、野菜を使って作ってみることにしました。使ったのは紫のキャベツです。ザクザク切り刻んで小鍋に入れ、煮出してみました。煮汁を取り出して冷ますと色水です。残ったキャベツはもったいないのでマヨネーズをかけて食べました(笑)。


この色水は、リトマス試験紙などと同じように、pHによって色が変化します。中性では紫色ですが、酸性に傾くとしだいに赤くなっていき、アルカリ性に傾くと青から青緑、さらに黄緑、黄色と色を変えていきます。


家庭で手軽に使える食用の酸性物質というとお酢ですが、醸造酢のpHはだいたい3くらいですから、真っ赤になりません。明るい紫という感じが限度です。アルカリ性の方は、重曹を使うとpHは10くらいまで持って行けますから、かなり緑っぽい色まで作れます。


もちろん花びらなどを絞って色水を取ってもいいですね。花びらだけを取ってポリ袋に入れ、角の方に集めて指先で揉みます。そこに水を注ぎ、コーヒーのフィルターペーパーなどで漉すと、これまたいい色水が取れます。


こうして様々な色の色水を作って、これを瓶の中に入れます。色は薄い方が光を良く通してきれいですね。濃いと腐敗しやすいですから、その点でも薄く淡く色が付くくらいにしておきましょう。紫キャベツの色素を酸やアルカリで変化させて用いる場合は、酢水や重曹水などを作ってそれを先に瓶に入れ、そこに色水を注いでいくようにすると、好みの色の濃さが作りやすいと思います。なお、色水は瓶の口一杯まで注がず、中途半端な量にしておいた方が、ガラスの透明感が生かされてきれいです。


出窓に並べてみました。色の影を引いて、とてもきれいな飾りが出来ました。色水の原料が植物ですからそのうち退色してしまいますが、そうなったら瓶を洗って、また新しい色水を入れましょう。


ハッと思いついて、コップに水を入れて、そこに花をさして一緒に並べてみました。色水に囲まれた花というのもきれいですね。


色水に限らず、水槽の底に敷くような色付きのガラス製の小砂利やビー玉などを入れてもきれいだと思います。この場合は、長く飾っておいても退色したり腐敗したりすることがありませんね。いずれにしても、小さなお子さんと楽しむ場合は、万が一誤飲しても危険がないものでやってみてください。


»このいわしのツリーはコチラから