「地域の児童館を活用して楽しい習い事」by id:SweetJelly


皆さんの地域に児童館はありますか?児童館は児童福祉法第40条に基づいて設置される児童厚生施設の一つで、全国の児童館数は大小合わせて約4700。児童福祉施設としては保育所に次ぐ多さなんですよ。


この児童館が、子供の習い事の素敵な穴場なんです。いわば子供のためのカルチャーセンター。楽しい企画がたくさん揃っています。私も子供の頃、児童館で絵や音楽、お茶、スポーツはバスケやバレー、色んなことを教えてもらいました。あ、お料理教室も楽しかったなぁ。


お茶なんか、今にして思うとすごい先生が教えに来てくれていましたから、内容も本格的。でも、児童館の目的は遊びを通して心身の健康を増進し情操を豊かにすることですから、まず楽しむことを第一にお稽古をつけてもらえるんです。公立施設の行事ですから、費用もほとんどかかりません。


私も今、近くの児童館で、日舞の先生をさせてもらっています。週に一回集まって、みんなでお稽古。市民文化祭の舞台で成果を発表させてもらえたりもするので、そういう時はお父様方もビデオカメラ片手に大いに盛り上がってくださいます。


和歌・短歌のクラブの面倒も見させてもらっていて、こちらはメールでも随時作品を受け付けていますので、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんも一緒に楽しんでくださっています。春は桜の木の下で子ども歌会。年度末にはみんなの歌を集めた本を作ったりもするんですよ。もちろん本作りも、みんなで集まって楽しく作業します。


そのほか、竹細工や草鞋作りといった伝統技術の体験や、苔玉作りといった教室も開かれています。私も参加させてもらって楽しかったのは焼き物作り。地元の陶芸家が指導に当たってくださって、出来た作品は、なんとご自身の窯で焼いてきてくださるんです。こうした地域の皆さんの才能溢れるボランティア精神によって、普段はなかなか出来ないような体験ができるのも児童館の魅力です。


児童館には、
・小型児童館…小学校区などの小地域を対象とした児童館。学童保育や幼児クラブ、地域子ども会などと組み合わさっていることも多いと思います。
・児童センター…小型児童館の機能に加えて運動施設などを備えて子供の体力増進を図る活動が行える施設。一部の児童センターでは中・高校生も対象とした活動を行っています。
・大型児童館…都道府県全体や、何々地域的な広域を対象とする施設で、
 A型…対象地域の児童館・児童センターの中心となる役割を持つ施設。
 B型…豊かな自然を生かした遊びが楽しめる、宿泊施設と野外活動設備が備えられた施設。
 C型…児童館の機能に加えて、芸術・体育・科学等の幅広いニーズに対応できるよう、劇場やギャラリー、屋内プール、コンピュータールーム、児童遊園、宿泊研修施設などが総合的に整備された施設。
といった種類がありますが、この中で最も身近なのは「小型児童館」や「児童センター」ですね。


児童館は今のところ国の所管が厚生労働省で、自治体でも厚生部門や地域対策部門、教育委員会が所管している所でも社会教育部門となっていたりして、学校との連携はあまり密でない地域が多いようです。ですから、せっかくの楽しい企画や様々な習い事も、学校を通じて募集されるとは限らないのがちょっと残念な所なのですが、地域のお知らせなどには掲載されると思いますので、ぜひ注目してみてくださいね。


学校とは違う、塾や様々なお稽古教室とも違う、児童館での習い事。楽しく遊ぶことを通じて子供を育成する施設の活動ですから、将来プロを目指させようとか、厳しく鍛えて人格の向上を目指させようなんていう目的には合わないと思いますが、豊かな情操を育もうとか、楽しい経験をさせてあげようといった希望には、きっと応えてくれると思います。


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