「キッチンで水耕栽培by id:TinkerBell


水耕栽培は土を使わないので、キッチンでも清潔な状態で植物を育てることができます。
ミントやバジル、パセリなどを、キッチンで育てることができますよ。
簡単なペットボトル工作で水耕栽培容器を作る方法を覚えてきましたので、皆さんもぜひやってみてください。


材料は、ペットボトル、不織布少々、スポンジ少々、そして川砂です。
ペットボトルは大きめの方が安定がいいので、2リットルくらいの大きな物を使いましょう。
不織布は、キッチンタオルなどとして売られている物でいいですね。厚手の、水の吸い込みがいい物を用意してください。
スポンジは、食器洗い用みたいな物でOKです。
川砂は土壌としてではなく、根っこを安定させるための台として使います。よく洗ってから使いますから清潔ですよ。
では作りましょう。


まずスポンジの加工です。
ペットボトルの口に押し込んだら栓になるくらいの大きさにカットします。
栓といっても、スポンジですから、円柱形に切る必要はありません。
きつくもなく、ゆるくもない、うまい具合にはまる大きさに作ってください。
中心に向こう側まで貫通する十文字の切れ込みを入れて、スポンジの加工は完了です。


続いてペットボトルを中央から、上下二つに切り分けます。
切ったら上半分を逆さにして、下半分に押し込んでみてください。
これで、下半分が水耕栽培用肥料を溶かした養液のカップ、上半分が植物の育つ鉢になります。
背が高くて不安定なようでしたら、上半分も下半分も適当に切り詰めていいですよ。
全体の高さが決まったら、いったん上下を外して、次の作業に移ります。


今度は不織布です。幅4〜5センチの帯状に切ってください。
長さは上下合わせたペットボトルの高さくらいがちょうどいいです。
これを最初に作ったスポンジの栓の十文字の切れ込み穴に貫通させて、ペットボトルの口に差し込みます。
不織布は、ペットボトルを組み合わせた時に先端が下側の底に届くように引き出してください。
これで、水耕栽培容器は完成です。


あとは培地となる川砂と、養分を供給する養液の用意ですね。
川砂は、そのものずばりの川砂の名前で、園芸のお店で売っています。
よく洗ってゴミや水に溶けて流れる成分を取り除いてしまいましょう。
こうして有機物を残さないから、キッチンに置いても清潔なんです。
養液は、水耕栽培用肥料として売られている液体無機肥料を、製品の説明書きの通りに水で薄めて作りましょう。


さぁ、最終組立です。
養液をペットボトルの下側に入れ、不織布を全体によく水で濡らしてから、ペットボトルの上下を組み合わせます。
上側のカップ状になった部分に、湿ったままの川砂を入れていきます。
不織布が砂の下で寝てしまわないように、また広い面積で砂と接するように、上手に砂を入れていってください。
最終的には不織布は全部埋まってしまって構いません。
これで全て完成。もうこの砂に種が蒔けますよ。
種を蒔いた後は、発芽するまで、湿らせた新聞紙などで表面を覆っておくといいですね。
芽が出たら、日当たりの良い窓辺で育てましょう。
植物以外の有機物は何もありませんから、腐って変な臭いを出したりすることは無いと思いますが、もしかすると養液に藻類が発生するかもしれません。
紙などで筒を作って養液を遮光しておけば、藻類の発生が防げます。


この育て方は、色々ある水耕栽培の中の、毛管水耕という方法です。
毛管現象によって養分と水分を培地に導いて育てる方法ですので、養液が少なくなったら足してやるほかは、ほとんどメンテナンスフリーです。
室内で育てますから、虫が付くこともまずありません。
容器が小さいので大きくなる植物は無理ですが、背の低いハーブ類などなら十分育てられますので、ぜひやってみてくださいね。
お料理の最中に、手軽にプチッと摘んで使えて楽しいですよ。


ただ、本当なら自然の中で育ちたい植物さんのこと。
風に乗ってやってくる妖精さんなどが恋しいかもしれません。
植物に寂しい思いをさせないように、ご家族で可愛がって上げてくださいね。
子供が観察日記なんかつけてくれたら、喜ぶだろうなぁ。
明るい日差しの日曜日などには、親子でキッチンに集って、水耕栽培の植物さんも交えてお茶会なども楽しんでください。
ミントさん、葉っぱ一枚くださいね、紅茶に浮かべていい香り、なんていうすてきなひとときが楽しめると思います。


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