「浴育のススメ」by id:ekimusi


正しい入浴作法を教えると言う堅苦しいことではなく、親子でお風呂に入り色んなことを子どもに学び取ってもらい、
また親子のコミュニケーションを深めることを「浴育」と言い、子どもの能力育成のひとつとして注目されています。


リラックスできる浴室は、遊ぶことだけでなく、ちょっとした学びの場としても最適なんです。


たとえば、冬至の日に柚子湯に漬かりながら、日本に古くから伝わる「季節湯」について話したり。
入浴剤を自分達で作って入ったりすれば、楽しいイベントであると同時に、子どもにとっては生活の知恵を学ぶきっかけ
にもなります。
わらべ歌を一緒に歌ったり、お絵かきできる石鹸に、タオルや洗面器を使った実験感覚の遊びなど^^
こう言ったことが長い目で見たとき、子どもの人生を豊かにすることでしょう。


入浴タイムのコミュニケーションも浴育のひとつです。


タオルを使ったくらげ作り、手の水鉄砲、お湯かけっこ、シャンプーで髪を立ててウルトラマンごっこ
創作話、親子でのど自慢♪
これらは、私が子どものころにやった懐かしいお風呂遊びです。


どれも素朴な遊びですが、沢山のオモチャに囲まれている今の子どもには、かえって新鮮かもしれませんね。
特別なものがなくても、子ども自身に遊びを生み出す楽しさを教えるいい機会です。
私の小さい頃はね…と思い出話を交えながら、一緒に遊ぶバスタイム
リラックスできる空間での会話で、さらに親子の絆が深まります。


そして小さいうちは勉強と言っても本当に簡単なことから。


うちでは、最近体のパーツ名の当てっこをして遊んでいます。
「おなか!」と私が言ったら、子どもと同時に自分のおなかにタッチします。
最初は、あたま・おなか・みみ・おしり・おへそ、という解りやすい部分から。
今は「わきのした」や「くるぶし」なんて難しい部位も、わかるようになりましたw
楽しく一緒にできる!がポイントですね。


また、子どもはいくつになっても水遊びが大好き!
ジャ〜ッとこぼれる水の音、手で水を触ったり叩いたりする感覚、流れる様子を一緒に感じましょう。
洗面器一つでも、水を特性を十分楽しむことができます。
「これを逆さまにして沈めたらどうなるんだろう?」
「水の上と中で叩く音は違うのかな?」なんて声をかければ、子どものアンテナをグンと伸ばすきっかけになります。


少し子どもが大きくなると照れて普段口にしない友達の話なんかも、お風呂でなら話せちゃう。
お風呂場にはそういう親密さを生む雰囲気がありますよね^^
バスタイムは、親子が裸になってスキンシップできる大切な時間でもあります。


小さい子なら、湯船の中で、子どもを足の上に乗せて、お船に乗ったつもりで遊びましょう。
「あっ、岩だ。大変よけるよ〜!」と言って、右へ左へとぐらぐらと体を動かしたり、
「恐竜だ! 隠れろ〜〜!」なんて言いながら、体を丸めたりw
ダイナミックに動けば、お風呂でも子どもは冒険気分を味わえます。


少し大きくなったら親子で体を洗いっこしながら、背中に図形や文字をかいて、何を書いたか当てっこします。
初めは、○、△、□、☆など簡単なものから始めて、慣れてきたら、数字やひらがなやカタカナを書いてもいいですね。
背中に文字を書くと、子どもの神経が背中に集中します。
最近はじっとしていられないなど集中力を欠く子どもが増えてきていると言われています。
こういったことで集中力を養えたらいいですね。
大人でも字当ては結構難しいので、間違えたらもう一回!なんて夢中になってしまうかも。
お風呂の時間がより楽しくなる遊びです。


お互いの話を聞いたり、一緒に遊んだり歌ったり、そして時には勉強をしてみたり。
一緒にお風呂に入ることで子どもは自然に親から入浴作法や知恵を学ぶことができ、
親は子どもの状況や変化を知り、日々の子どもの成長を実感することができます。


娘が一人でお風呂に入る日まで、これからも一緒に浴育を楽しみます♪


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