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先日、市主催の「応急手当(AED)体験デー」というイベントがあり、夫と娘、
それからママ友のOさんとその息子さん(小学校3年生)のQちゃんと参加してきました。
このAED、名前は有名ですが使い方、ご存知ですか?
http://www.jhf.or.jp/aed/
日本心臓財団のAED総合サイトより
「AEDは、Automated External Defibrillatorの頭文字をとったもので、
日本語訳は自動体外式除細動器といいます。
小型の器械で、体外(裸の胸の上)に貼った電極のついたパッドから自動的に心臓の状態を判断します。
もし心室細動という不整脈(心臓が細かくブルブルふるえていて、血液を全身に送ることができない状態)
を起こしていれば、強い電流を一瞬流して心臓にショックを与えること(電気ショック)で、
心臓の状態を正常に戻す機能を持っています。」
倒れている人と遭遇した時、私達に出来ることは何でしょうか・・・
救命処置のABCDを知っていれば、大切な命を救うことができるかもしれません。
救命処置のABCD参考サイト(中ほど)
http://www.city.nagoya.jp/ku/kita/kurashi/hoken/dayori/nagoya000...
心肺蘇生法(名古屋市HP)
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/koho/koho/html2208/higashi/nag...
1. まず声をかけをして、意識のありなしを確かめます。
2. A(airway):気道確保
(1)自分の目で、胸や腹部の上下の動きがあるか
(2)自分の耳を、顔に近づけ呼吸しているか
(3)自分の手で、首の頸動脈が脈打っているか
これら(1)から(3)を同時にそして十秒以内に確認します。
3. 反応がなければ、周りの人に助けを求めます。
重要なのはこの時、「誰か〜」ではなく、メガネをかけた白いシャツの男性の方!とか
黒のバッグを持っているお姉さん!など
名前がわからない人も具体的に呼んで、「あなたは救急車を呼んで下さい」と指示した方がいいそうです。
その際に意識の有無も伝えてもらいます。
「誰か〜」では「誰かが呼ぶだろう」と近くにいて、しかもこっちを見ているのに、誰も自分には関係ない事だとして
119番してくれなかったり、AEDを探しに行ったり、人を呼んだりしないこともあるそうです。
何はともあれ救急車を呼んでもらい、AEDを持ってきてもらいます。
その時に大勢の人も集めてもらいます。
(人を大勢呼ぶのは、AEDを着ける際に、人垣として患者の体を隠すためです)
もう一つ重要なのは、救急車を呼ぶ人は119番に電話をして、最初に「救急です」ということ。
この一言で救急隊は出動の準備に入るので、迅速な対応ができるそうです。
また、自分一人しかいなければ、AEDを探しに行くことは諦めて119番とその場でできることをします。
4. B(breathing)人工呼吸:感染予防シートがあれば、人工呼吸を2回と
C(circulation)胸骨圧迫(心臓マッサージ):を30回を2セットを繰り返します。
ただし、感染予防シートがない場合は、自分の安全のためマウス人工呼吸をしてはいけないそうです。
胸骨圧迫だけをAEDが届くまで、または他の人が換わってくれるまで続けます。
5. D(defibrillation):AEDによる除細動
AEDが到着したら使用方法にしたがいます。
(マネキンにパットをつけて操作を行いましたが、音声で案内してくれるので比較的簡単でした。
但し、実際に緊急時に落ち着いてできるかが重要ですね)
・汗、水気がない(汗、水気をふき取る)
・シップなど貼り薬がないかを確認(あれば剥がす)
・心臓ペースメーカーがないか(ある場合は3センチ以上ずらして貼る)
・胸毛の確認(予備パットを貼って、勢いよく剥がして毛を取り去るか、毛からずらしてAEDパットを貼る)
・金属アクセサリーがないか確認(あればはずす)
以上を確認し、AEDパットを貼って患者から離れます。
離れる際に、声だし&動作で確認をします。
AEDの誘導にしたがってショックボタンを押したり、その後改めて胸骨圧迫を行います。
救急車到着まで、AEDを剥がさないでください。
なんと脈を監視する機能があるので、救急処置に必要なデータの解析に役立つそうです。
必要だと思えば2度3度とショックを使ってもいいそうです。
(AEDの方で心臓が動き始めたことを察知すると「必要ありません」と指示が出ます)。
6. 患者の心臓が動きだし意識が戻ったら、左向きに横にしてあげ右腕を頭の下に入れてあげます。
(これはその後患者が吐いても逆流するのを防ぎ、気道を確保できるからだそうです)
そうこうしている内に救急車が到着します。
名古屋市では救急車は呼んでから概ね6分程度で到着するそうです。
後はそれまでの流れを救急隊に知らせて私たちの役目は終わります。
(家族や知人だったら病院まで付き添うことも)
以上が救急時の流れです。
夫は以前に、職場でAEDの操作体験をしたとのことで、娘と一緒に見学をしていましたが、
私とOさんとQちゃんはAEDの操作体験をしました。
小学生3年生のQちゃんにはちょっと早いかなと思ったのですが・・・最近は小学校で高学年の生徒にAEDの講習を
しているそうですので、少し早くても「百聞は一見に如かず」です。
知って驚いたのは、AEDって心臓が完全に止まっていると使用出来ないってこと。
使用する前に胸骨圧迫(心臓マッサージ)をして心臓を痙攣状態にしておかないとAEDが反応せず動かないそうです。
だから、胸骨圧迫(心臓マッサージ)は重要なんですね〜、なるほど。
ほかにも、異物除去法や止血の手当てなどを学びました。
これらの経験を生かす機会など、巡ってこないことに越したことはありません。
しかし、以前心筋梗塞で友人を24才の若さで亡くした経験から、倒れている方を発見した時は躊躇せずに
対処したいと思っています。
最近AEDは、設置場所がどんどん増えているので、普段から最寄の設置場所を覚えておくと安心です。
あらかじめ操作の仕方や、あの赤い箱の中には何が入ってるのかを知ってるだけでも、
イザという時に落ち着いて行動出来るんじゃないかなって思います。
まだ幼い娘にもわかるように、
「これは、命を助ける器械なんだよ。大きくなったら、使い方を教えるね。」と話してみました。
AEDの操作も夫と一緒に真剣に見ていましたが、伝わったかな?
私は子どもの頃にはAEDは無かったものだから、なじみが薄いのですが・・・
AEDを消火器並みに子どもの時から身近に感じ、知ることは大切だなと実感です。
AEDのことを知っている子が増えるのは、将来心強いですよね♪
毎年、市が主催のAED体験イベントを開催しているようですので、これからも機会があれば
家族で参加したいなぁと思っています。
このAED体験を通して、イエに帰ってからもケガや事故、防災などについても話し合い、
改めて家族は自分達の手で守るのだ!と家族の絆が深まりました。
みなさんも、地域で応急手当講習や防災訓練があったら是非、家族で参加されることをオススメいたします。