「夏の子供行事〈デイキャンプ〉で楽しいアイデア料理ルポ」
by id:TinkerBell


去年も参加した地域の子供活動のお手伝い、デイキャンプに、今年も行ってきました。
デイキャンプ、つまり昼間だけのお泊まりしないキャンプですから、メインイベントは何と言っても「食べること」です。
子供たちも交えた企画会議で、今年はバーベキューという計画になりました。
ところが子供の一人からこんな声が。
「うちのお父さん、油っこい物苦手なんだ…」
そこで私から提案。
なら、さっぱりした物も作ろうよ。いいアイデア思いついたんだ!


計画はこうです。
メニューはお豆腐で仕立てるサッパリシウマイ。
それを現地でみんなで包み、そして現地で蒸し上げます。
包み方、蒸し方は、NHKでやっていた子供向け料理番組に出てきたアイデアをそのままいただき。
テレビで見た時から、このアイデア、屋外イベントで使えるなぁって思っていたんです。


材料は適宜で構いませんが、一応今回は、
◆木綿豆腐2丁(1丁約300g×2)あたり、
・鶏挽肉 200g
・エビ 200g
・玉ねぎ 中1個
・片栗粉、小麦粉、醤油、塩、コショウ、日本酒 適宜
って感じでやってみました。これで60個くらい作れます。


衛生のため、食材は全て現地で開封です。
事前の仕込みは一切していません。


まずお豆腐を水切りです。
「ほら、こんなふうにザルに乗せて、上から重みをかけて置くんだよ」
玉ねぎはみじん切り。
フライパンに入れて、ちょっと炒めておきます。
これは玉ねぎの甘味を引き出すと共に、柔らかくして食感上の違和感が出ないようにするための下ごしらえ。
「火が強かったらフライパンを浮かせてね」
「はーい」
でもこの工程はバーベキューコンロの火が十分に回りきるのを待つ間にやらせてもらったので、火が強すぎることはありませんでした。
玉ねぎが透き通ってくればOKです。


エビは包丁でみじん切ってから軽く叩きます。
トントントントン。
うん、じょうずじょうず。


次、練るのやりたい人〜。
はいはいはいはい。
じゃ君、お願いね。
ボウルに鶏挽肉とエビを入れ、塩・コショウを振り入れた物を、粘りが出るまで練っていきます。
塩は今回は小さじ1くらい。
「塩には肉の成分のタンパク質の一部を溶かして粘りを出す力があるんだよ、だからここで入れる塩は、ただの味付けじゃないの」
「へぇ〜」
「でも、粘りを出す一番のコツはシッカリ練ることだから、それは君の腕次第なんだよー。よーく粘りが出るまで、がんばって練ってね」
「はーい」
練り役の子供には、衛生のため、滅菌ポリ手袋を現地開封、それを手にはめてもらいました。
水切りが出来たお豆腐は、別のボウルに入れて、こまかく潰します。
潰す道具には、今回はマッシャーを使いました。
「ダマがなくなるように、ていねいによく潰してね」
「うん!」


ミンチのボウルとお豆腐のボウル、それぞれいい感じになってきたら、両方の中身を合体です。
醤油と清酒を軽く振り入れて味付け。
練り合わせて固さを見ます。
うーん、ちょっとゆるいかな。
つなぎを兼ねて軽く小麦粉を加えてみました。
こういう時の固さ調整には片栗粉より小麦粉の方が簡単です。
練り係の子供に、さらになめらかになるまで混ぜてもらいました。


最後はさっき下炒めしておいた玉ねぎ。
ミンチやお豆腐との馴染みをよくするために片栗粉をまぶし、ボウルに加えて軽く混ぜて、これでシウマイの中身は完成です。


ぼちぼち肉も焼けて、みんなわいわいいいながら食べ始めています。
私も一皿もらって、うーん、おいしい!!


「さー、包むよー。やりたい人、こっち来て〜」
全員に滅菌ポリ手袋とティースプーンを配りました。
「いい?見ててね。親指と人差し指で輪を作って、その上にシウマイの皮を置いて、皮を指の輪にちょっと押し込むの。そしてボウルの具をスプーンですくって皮の凹みに押し込んで、形を整えたら、ほーら、もうシウマイの出来上がり!」
「上は包まなくていいの?」
「うん。皮の端っこは上にヒラヒラさせといていいんだよ」
面倒なことは無理にやらない。
これが子供料理番組からいただいたノウハウその1です!


「うまくできたらここに並べてね。そして、てっぺんにグリーンピースを一つずつ」
「はーい」
人数が多いので、あっという間に出来てしまいました。
バットには貼り付き防止の片栗粉を振っておきます。


グリーンピース好きくない〜」
「あらあら、栄養あるしおいしいのに。でも色々あると楽しいから別バージョンも作っちゃおうか!」
「わーい」
2つ切りしたミニトマトをかぶせた夏バージョンシウマイも並びました。


最後は蒸します。
ここが今回の最大のアイデア
蒸し器を使わず、フライパンで蒸してしまうんです。
「あ、まいんちゃんがやってた方法だ!」


このアイデア、子供たちもテレビで見て知っていました。


まず、フライパンにザク切りにしたキャベツを敷きます。
その上にシウマイを並べて、お湯を約150ml周囲から回し入れ。
火にかけて、十分湯気が立ってきたら蓋をかぶせて約8分。
これで熱々アウトドアシウマイのできあがり。
もちろんキャベツも食べられます。
芥子醤油や梅肉醤油など、お好きなタレで、はいどうぞ。


子供たちには、お料理楽しかったと大好評。
大人の人たちにも、ヘルシーで、サッパリしていて、これならお肉とは別腹と大好評でした。
バーベキューコンロを使って蒸すのは、ちょっと火加減が心配でしたが、火を直接当てて加熱するのと違う蒸し料理ですから、火加減はけっこうアバウトで大丈夫でした。
油っこい物が苦手というお父さんへの思いやりが生み出したスペシャルメニューで、楽しいデイキャンプが行えました。


◆参考
・レシピ参考:株式会社瑞逢社 レシピ集 とうふ焼売のページ
http://www.zuihosya.com/menu/recipe03.html
・調理方法参考:「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!
NHK教育テレビ 月〜金曜日 午後 5:40〜5:50放送中


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