「夏の健康作りにもカボチャがお勧め」by id:tough


カボチャは冬至に食べますから冬野菜というイメージがありますが、露地物の収穫期は他のウリ科の作物と同じ夏場からです。カボチャは長期保存が利く作物で、さらに貯蔵中にデンプンの一部が糖化していくので、収穫してすぐ食べるより期間を置いてから食べた方が甘いのですが、緑黄色野菜としての豊富なビタミン類は、やはり夏の恵み。夏の健康作りにも最適です。


夏のカボチャは甘味が淡泊ですから(国産露地物の場合)、その特徴は冷製スープなどにすると生かせると思います。私がよくやるのは、
・1/4サイズにカットされたカボチャを買ってきて、種と外側の固い皮を取り除いて小さく切る。
・タマネギ小1個をみじん切りにしてキツネ色になるまでバターで炒め、3/4カップくらいのお湯で固形スープ1個を溶かしたものを注ぐ。
・カボチャを入れて煮崩れるまで煮込み、ダマがなくなるまでよく潰す。
・冷めたら冷たい牛乳(200〜300mlくらい)を加えて溶き伸ばし、味を見て塩コショウで整える。


・滑らかな口当たりを重視する場合は金網のスープ漉しで漉す。
・冷蔵庫で冷やす。


こんな感じです。生クリームなどは使わないので、けっこうサッパリしています。カボチャと牛乳の栄養が合わさって、β-カロテン、ビタミンB1、 B2、C、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などに優れた夏の健康ポタージュです。


なお、カボチャはワタにも豊富な栄養を含んでいますから、ワタは出来るだけ残して調理してください。また、緑の皮は中の部分に増して栄養豊富ですから、むいても捨てずに他の料理に利用してください。種も栄養豊富ですから、洗って乾燥させて、量がたまったらフライパンで乾煎りして、中の部分を食べてみてください。これはおつまみにもいいですね。こんなふうにカボチャは、茎とヘタ以外捨てる所がありません。


天ぷらもいいですね。カボチャのβ-カロテンには抵抗力を増す効果がありますが、脂溶性物質なので、天ぷらなどの油を使った調理法をすると、腸から吸収されやすくなるのです。夏はざるそばなどがおいしい季節ですが、そこに栄養豊富なカボチャの天ぷらをプラス。これで夏風邪などを引きにくくなる…かもしれません。


もっと積極的に野菜をとりたいならカボチャのサラダです。カボチャを一口大に切って電子レンジで加熱、冷めたらお好きな野菜と一緒にマヨネーズで和えて塩コショウ。カボチャが煮崩れてマヨネーズと混ざるくらいがおいしいです。ビタミンという物は複数の相乗効果でさらに体に良く働いてくれますから、夏らしい野菜を色々組み合わせて食べてください。さらにチーズを小さく切って散らすと、忙しい朝でも様々な栄養素が一気に取れる、夏の健康維持に最適な一品となります。


このほか、料理上手な人なら、カボチャのムースやカボチャのアイスクリームといった夏らしい楽しいスイーツにして、それを夏の健康作りの栄養源の一つにしていくことも出来るでしょう。食欲の落ちる季節にこそ、色の濃い野菜です。やはり夏に取れる作物は、夏の健康作りに最適です。


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