「植物の鉢で暑中お見舞い」by id:MINT


直接訪問しての暑中見舞いには、夏らしい花、あるいは秋が楽しみになるような花の鉢を携えていくと喜ばれると思います。


夏らしい鉢といったら、なんといっても朝顔ですね。伸ばし放題にしてしまうと大きくなりすぎてギフトになりませんから、「行灯作り」などの方法でコンパクトな鉢にまとめましょう。行灯作りというのは鉢に3つの輪、あるいは螺旋状の輪を付けた支柱を立てて、それにツルを絡ませていく方法です。朝顔の仕立て方としては最もポピュラーな形ですね。
仕立て方の基本は、ある程度育って最も良いつぼみの付き方のツルが判別できるようになったら、そのツルだけを残してあとは摘んでしまうこと。その後も脇芽が出てくる都度摘み取って、一本のツルだけを輪に絡ませて育てていきます。こうすると栄養が分散しないので、大輪の花を咲かせることができるんです。
鉢の大きさにもよりますが、一つの鉢に数種類の異なる花の苗を寄せ植えにして、バランス良く輪にツルを絡ませていくと、朝顔市で売っているような立派な鉢に仕立てることができます。上手くできたのを持っていくと、皆さん「うわぁ」と喜んでくださいます。


もっとコンパクトに作りたいなら「切り込み作り」。こちらはツルを伸ばさないように摘心を繰り返しながら仕立てていきます。朝顔はツルを切り詰めると、どんどん脇芽を出していく性質があるので、それを生かしながら盆栽のように育てていくわけですね。
朝顔の育て方、鉢の仕立て方の詳しいことは、こちらのサイトなどを参考にしてください。
朝顔の庵」
http://www008.upp.so-net.ne.jp/achakin/hyousi.html


残暑お見舞いの時期になったら、菊の鉢などが涼しさを感じてもらえていいと思います。菊は挿し芽でどんどん増やせますから、挿し芽の季節にいっぱい挿して、プレゼント用の苗を作っておくんです。
色んな菊がありますが、スプレー菊が育てやすく花も可愛らしいので、ギフト用に適していると思います。もちろん秋に咲く花ですから、夏のうちはただ緑の葉を眺めるだけの鉢になってしまいますが、実際に咲いている所を写真にとって一緒に添えて贈れば、暑い夏にも涼しい秋を感じながら眺めてもらえて、きっと喜んでもらえると思います。
スプレー菊の育て方については、こちらのサイトなどを参考にしてください。
南砺市園芸植物園『フローラルパーク』」の「スプレー菊のすべて」のページ
http://floralpark.city.nanto.toyama.jp/webapps/chr/chr.html


暑中お見舞いや残暑お見舞いに使う花は、次のようなものが適していると思います。
1.自分でタネを採ったり、挿し芽などでたくさん増やせる植物(私のイエで増やしたんですと言えば、受け取る人が気軽に受け取ってくれますね)
2.どことなく日本の情緒が感じられる植物(やはり日本の夏には日本の花ですね。スプレー菊は海外で改良された花ですが、元はやはり東洋原産で、日本の伝統的な菊と同じルーツです)
3.受け取った人が育てやすい植物(簡単な育て方をプリントアウトして鉢と一緒にお渡ししたり、自分のブログなどにまとめて『ここ見てね』などとできるとさらにいいですね)


ここで取り上げた花以外にも、色々な花が使えると思います。鑑賞する楽しみ、育てる楽しみ、色んな楽しみ方に着目して、皆さんらしい「植物で夏のご挨拶」を考えてみてください。


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