★★(二ツ星)
木の椅子がギーギーいいはじめ、そのうち木と木が組まれた部分ががたがたするようになってしまいました。こうなると強度的な心配が出てきます。釘や金具で補強できる構造ではなく、接着剤での補修もはたしてどのくらいの強度が確保できるか不安でしたので、椅子として使うことは諦め、これを使ってベランダガーデニング用のツールラックを作ることにしました。
まずレザー張りの座面を取り外し、その部分を板に変えます。
続いて背もたれの上部にドリルで穴を開けて木の丸棒を打ち込み、ちょうどこんなハンディツール掛け状態にします。
http://item.rakuten.co.jp/toolbox/hand-toolrack/
あとは椅子の下に納まるサイズの蓋付きの木箱を作り、底に小さなキャスター(車輪)を付けて引き出しのようにコロコロ出し入れできるようにすれば、色々な道具がコンパクトに収納できる、見た目もかわいいベランダガーデニング用のツールラックになります。
早速製作に取りかかりました。白木の部分は耐候性のある屋外用ニスを刷毛塗り。塗装まで含めると休日を一日費やす作業になってしまいましたが、出来上がった物は、背もたれの所には使用頻度の高い移植ゴテなどのハンディツール、座面だった所には如雨露やこれから使う植木鉢、下の木箱には剥き出しで放置したくない剪定バサミやカッターナイフなどの刃物類から、シュロ縄、鉢に挿す札などの小物類までがうまく整理できる、とても使いやすい「園芸道具箱」になりました。
見た目も木の風合いとニスの色が植物たちによくマッチして、とてもいい感じです。ベースが屋内用の木製品だったことから耐候性をちょっと心配しましたが、場所がベランダですからよほどの暴風雨でもない限り雨に濡れることはなく、塗装が剥げればそこから錆びていくスチール製品や、紫外線で劣化するプラスチック製品などに比べて、ずっと長持ちしてくれるようです。木ってすばらしい素材ですね。
長くわが家の暮らしを見つめ続けてきてくれた椅子が、今はわが家の暮らしと植物たちを見つめ続けていてくれます。捨てずに活用できるいいアイデアが見つかって本当に良かったと思っています。