★★(二ツ星)
コンセプトは箸の要らないワンプレートメニューです。
主食はおにぎり。すでにおにぎりに言及している書き込みもありますが、こちらはおにぎりが中心の書き込みではないのでご勘弁くださいね。色々なおにぎりがありますが、このメニューでは漬け物を具とします。これで箸要らずで漬け物まで食べられるわけです。なお、お弁当ではないので、おむすびに塩は振りません。保存性を考える必要がないからです。
おかずその1はイージー田楽です。豆腐で田楽を作ろうとすると水切りに時間がかかったりして意外に面倒ですが、厚揚げを使えば簡単です。
厚揚げを湯通しして油を抜き、串を2本並べて刺して、木の芽味噌やフキ味噌など好みの味噌を塗ってオーブントースターで焼けば、あっという間に田楽です。
木の芽味噌もフキ味噌もなければ、味噌7:砂糖5:酒1:ミリン1の割合(体積比)で混ぜた物に、ネギでも何でも、香りの良さそうな物をみじん切りにして混ぜて塗ってみてください(この後焼くので味噌を鍋で煮詰めたりする必要はありません)。私は意外に春菊がいけると思いました。
おかずその2は煮染めです。煮染めはごく普通に作ります。そして、お団子のように串に刺すのです。煮染めに串があっても一向に差し支えありませんね。里芋やニンジン、ゴボウ、レンコンなど健康によい根菜を、一つの串にまとめましょう。
日本人なら魚もほしいですね。学生時代によくやったのが、目刺しの串揚げでした。目刺しは価格が安いので、貧乏学生には貴重なタンパク源でしたが、いつも焼くばかりでは飽きてきます。そこで目刺しにイワナよろしく串を打ち、片栗粉をまぶして揚げてみたら、これがうまい。もちろんワタも骨も頭も全てバリバリ食べます。
それが嫌な人は、包丁で腹から開いて水洗いしてワタを取り、中骨も嫌なら抜き、頭も嫌なら取って、よく水気を拭き取ってから串を打って、片栗粉をまぶして揚げてください。水洗いの段階で塩分も抜けて食べやすくなります。レモンやスダチの汁をかけるとさらに美味です。
これで一切箸要らずの、ワンプレートメニューとお弁当の中間みたいなメニューになりました。庭にでも出て、庭木や花壇を楽しみながら食べてください。
なお、竹製品にはカビが生えやすい、変色しやすいなどの理由で、漂白剤や防かび剤などが使われている可能性があります。厚労省では2003年から割箸等の安全基準を設けて監視していますが、竹串については監視対象なのかどうか、調べてもよくわかりません。
竹串は手作りで簡単に作れますから、放置されて荒廃している竹林の整備のお手伝いをして竹をもらってくるなどして、安心な素材で用意できるといいですね。
単にナタで竹を割って先を尖らせるだけでも串になりますが、丸い串を作りたければ、ナタで割った竹を「ひご通し」という道具に通して滑らかに丸くしていきます。下の尖っているところを板に打ち付けて固定して使います。
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