★★(二ツ星)

「思い切ってPCを家族の共有スペースに置く」by id:Fuel


ネット好きとしては、テレビを見るよりずっと長い時間をネットに費やしているのではないでしょうか。その時間、自室に籠もりっきり。昔はこういうのは一部の青少年に限られていたようですが、今はせっかくのリビングはもぬけの殻で、お父さんもPC、息子娘もPC、お母さんもそんな家庭の愚痴をブログにぶちまけるといった時代。それならいっそのこと、リビングにPCを置いてしまったらどうでしょう。


各自のPCとリビングのPCを無線LANで結び、リビングのPCには家族の数だけ個別のアカウントを設定。個別のPCの方では、アクセスが自分のアカウントの場合のみファイルを共有するように設定しておきます。これで個別のPCの秘密と安全を守りながら、自室で出来るたいていのことが、リビングの共用PCからも行えるようになります。


古き良き家庭の風景は、たとえば父は新聞を読み、母はおいしそうに茶をすすり、そして息子はテレビと、各自別々のことをしてしても、同じ茶の間でくつろぎながら空間を共有し、同じ菓子盆の煎餅に手を伸ばすといった、いかにもサザエさんに出てきそうな風景だったと思うんです。それが、リビングにPC を置くことで、ちょっとだけ帰ってきます。


今回この提案を書くにあたって、実際にリビングの一角にPCを置いてみました。最近はノートPCが安いですよね。ま、安価な物はメモリをケチっていることが多く、増設しないと快適に使えなかったりしますが、増設メモリを一緒に買っても5万円でお釣りが来るようなラインナップがずいぶん充実してきました。


そこで、このいわしが始まった月曜日の晩に、私の書き込みのタイトルは「思い切ってPCを家族の共有スペースに置く」にしようと決めて、新しいノートPCを1台Amazonに注文しました。
ちなみに、イエはてなでいただいたAmazonギフト券を使わせてもらったので、ずいぶんお安く購入することが出来ましたよ。イエはてなでいただける賞品は、新たな投稿のための取材費用と見つけたり、ですw。


待望のNEW PCが届きましたので、それを私の部屋に置き、使い古しのボロノートをリビングに持っていきました(新品を家族に提供しないところがせこいw)。


さっそくOSをクリーンインストールし直し(古いPCなのでOSはWindowsXP)、家族それぞれのアカウントを設定。この時、画面をパッと見ただけで誰のアカウントでログオンしているのかが分かるように、「画面のプロパティ」の「デザイン」タブで設定できる「配色」を、それぞれ別々にしてみました。これで壁紙が見えない状態でも、窓の色で誰のアカウントで動いているかがわかります。


各自それぞれ自由にユーザー設定をしてもらい、無線LANを経由して自分のPCにアクセスできること、そして別の人のPCへはアクセスが拒否されることを確認して、「お茶の間共用PC」が稼働し始めました。


「お茶の間PC」は、思った通り大成功でした。私は今までも、ネットを閲覧するだけのような軽い用途の時は、PDAを使って極力リビングで家族とくつろぎながらやるようにしていましたので、私自身の行動パターンがこれによって変わることはありませんでしたが、ネットがテレビと同じように家族の話題の真ん中に躍り出てきたことは大きな変化でした。


ネットというと、なぜか家族にヒミツでアクセスする物、ニュースサイトやはてなまで、アクセスしているところを家族に見られると恥ずかしいという変な風潮がありませんか?べつにいかがわしいサイトにアクセスしているわけでもないのに隠したくなる。これからは、そういうネットワーキングではいけないと思うんです。


これからは、ネットもテレビと同じように家族で楽しく利用していく時代。そういうふうに変わっていけば、有害サイトなんていう問題はずいぶん少なくなっていくでしょう。


また、ネットで読む様々な情報を家族の話題に乗せていくことも大切です。
ネットには、偏った情報がたくさんあります。真面目な情報や意見のふりをして、人を惑わせようとする情報がそこかしこに散らばっています。
また、何かの問題について、影響力の強い掲示板やブログなどの意見に一斉に右へならえしてしまうような危ない風潮もよくあります。
ネットで見聞きしたことをみんなで語り合える家族が増えれば、そういうネットの落とし穴も、ずいぶん安全なものになっていくことでしょう。


そして何より、ネットの話題も含めてオープンに語り合える家族の増えていけば、ネットを通じて理想の暮らしを語り合う輪が広がります。つまり、イエはてなの輪が広がっていくということです。これはすばらしいと思いませんか。
家族みんなでイエはてなを楽しんでいく。毎回出されるテーマを家族みんなで考え、実行し、その結果を発表していく。一つのIDの後ろに家族の肖像があって、それぞれの家族の生きた実践例が集まっていく。そんなイエはてな


今までもわが家では、イエはてなの出題テーマや書き込みの内容が、色々話題になってきました。でもそれをさらに一歩進めて、家族みんなで一つの画面を囲みながら、「これいいね、今度うちでもやってみようか」なんて盛り上がれるのはまた格別のものがあります。


「今度のレシピの原案はお父さんだから、入賞したらギフト券はお父さんがいただきだ」
「あら、作るのはお母さんなんだから、ギフト券はお母さんの物よ」
「書き込むのは僕なんだから僕の物だよ」


なんて楽しいケンカもしてください(笑)。


PCの1人1台時代が定着したら、次は家族の共有スペースにもPCを置いていく時代の到来です。書き物などに没頭するために自室に籠もってキーを叩いている時も、リビングからメッセンジャーで「お茶飲む?持っていこうか?」なんていうメッセージが届いたりするのもまた楽し。家族の心がつながる、本当の意味での家庭内ネットワークの構築を目指しましょう。


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★★ ミシュランコメント

1人1台のパソコン、という家族もパーソナルな時代にあって、これは新しい家族コミュニケーションのカタチとして素晴らしいご提案!! 目からウロコとともに、何て素敵な光景なんだろうとうれしくなってしまいました♪ なるほど、もっぱらテレビを囲んで過ごしたリビングが、これからはパソコンを囲んで過ごす時代なんですね。家族一人ひとりがどんな感心を持ってどんなサイトを楽しんでいるのか、その楽しみを眺めたり共有したりと、ずいぶん語らいも深まっていきそうではありませんか? 住んでいるマチの情報や市区のお知らせなどもパソコンで詳細に紹介される現在ですから、マチの話題も家族でしっかり共有出来ますね。もちろん、イエにプライベートルームがあるように、個別のアカウントはしっかり設定するという実践ご提案も含めて、感動の★★を贈ります!