「3のもつ意味」by id:vivisan


私は数字の中でなぜか3あるいは三が好きです。
土曜日に三色団子をいただきました。これを食べながらふと思ったのが、3色で一組になっているものって多いということに気づきました。同じ種類の組み合わせでいくと、終わったばかりのひな祭りに使われる菱餅。この三色はいろんな説があるそうですが、桃の花や太陽を表す赤には邪を祓う力があり、雪に見立てた清浄なる白、そしてやはり魔除けになるヨモギの緑は、新緑や大地を表していて、邪気を払うのが目的だったという説が一般的です。そしてこの三色が桃の花がほころんで残雪の下に緑が芽吹く、春の訪れと健やかな成長を祝う気持ちも表しているのだとか。


他の色で、まずでてくるのが信号の色。青は進め、黄は注意、赤は止まれですが、国旗なんかの色も三色が多いですよね。フランス国旗のトリコロール。これはこの色はフランス革命時にスローガンとして掲げられた「自由・平等・博愛」を象徴しているものですよね。
そして色に関して言えば、色の三原則がそうですよね。シアン・マゼンタ・イエローです。


そして3がつく言葉ってかなり多いですよね。諺でも3がつくものが多くあります。
・石の上にも三年
・早起きは三文の徳
・三日坊主 など
熟語でもつい先日イエはてなでもでてきた「三寒四温」などの四字熟語があります。
こうやって考えてみると、3というのはすわりのよい言葉のようで、三大○○などによく使われています。3つで完結するものがいかに多いことか。
三人娘、御三家、三国志などなど。あ、過去・現在・未来もそうですね。


また、話す時は3つに絞ってしゃべると理解してもらいやすいと教えてもらったことがあります。例えば、3つのポイントがありますという感じで。


いかに私たちの社会において、3というものがいかに多いかということに今更ながら気づきました。そこで少し調べてみるとさまざまな説がありました。


1、陰陽思想
中国から伝来した「陰陽思想」においては奇数が陽、偶数が陰であり、奇数を陽数として尊び偶数を陰数としてきらいます。そして奇数については、1は物事の始まりを表す神聖な数字としています。次にあたる3が最も区切りがよくて、縁起のいい奇数だといわれているということ。


2.まとまり
点で考えてみた場合、1はただの点でしかありえません。2は、2つの点をつなげると線になります。3ですが、この一つ一つの点をつなげるとはじめて三角形の面ができます。3つによってはじめて一筆書きが完成します。ひとつのまとまりになります。


3.みつる
3は「みっつ」とも読みます。これが「満」や「充」に通じていて縁起がよいとされています。


こうやって考えてみると3というものは縁起がよいものなんですね。
私が3が好きなのはよくよく考えてみると、バランスというか調和がとれているように思えるのです。例えば二人が正反対の意見を主張した場合、平行線になることがよくありますが、これが三人になって第三の意見があると、お互いを牽制できますよね。これをあらわしているのが三国同盟です。国家の三権分立のシステムなどはまさにそれです。これが4人になってしまうと話がまとまらなくこともあります。
3つの主張だったり、意見だったりがお互いに均衡がとれているようにも思えます。


中国にはその昔、なべ型の胴体に中空の足が3ついている鼎というものがありました。実際4本足よりも3本足のほうが安定感があるとも言われています。
バランスがよくて縁起のある3は、不思議な力を与えてくれそうです。
「三人寄れば文殊の知恵」という言葉もありますが、私はこれから何を考えていくにしても自分自身、家族、家族以外の人々というかんじで3つを組にして考えていこうかなと思います。安定したものがめぐりめぐって自分自身を幸運にしてくれそうな気がします。


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