★★(二ツ星)

「布とお料理で理想のおもてなし空間をテーブルにえがく。テーブルランナー活用の勧め。」by id:TinkerBell


テーブルの上にランナーを1枚プラスするだけで、何気ないテーブルがフォーマルなテーブルに早変わりです。
イメージとしては、こんな感じ。
http://www.interiordesignbox.com/wp-content/uploads/2009/08/tabl...
ね、なんだかすごく豪華でしょう。


物語に出てくるお城の食卓みたいに見えませんか?
私はおもてなしには、ちょっといつもと違う「非日常」の演出が大事だと思っているんです。
大切なお客様をお迎えするためにちょっと頑張っちゃった。
自分が招かれた立場になった時、そういう気持ちが伝わってくる何かがあると、「あ…私のために…」ってすごく感動します。
テーブルランナーは、そんな「非日常」の演出に、とても効果的なアイテムだと思うんです。


それにこんなテーブルなら、お料理にも張り合いが出てきますよね。
たとえお茶と簡単なお菓子だけのおもてなしだったとしても、最高のお茶をいれよう、最高のお菓子を味わっていただこうって、いつもとちょっと違う気合いが入ってきます。
テーブルのセッティング一つで、お迎えするこっちの意識も変わってくるっていうこと。
この相乗効果で、何でもない普通のイエの、何でもない普通の部屋に魔法がかかります。
まるで妖精のお城に招かれたみたいに見せてしまうことだって不可能じゃありません。


そしてもう一つ。
こういうおもてなしのテーブルセッティングに慣れてくると、あら不思議、自然と部屋がそれにふさわしく片付いてくるんです。
何度かこんなテーブルを出現させていると、それがお部屋キーピングのイメージトレーニングになるのかな。
いくら片付けても雑然とした感じが抜けなかった生活空間が、なんとなくお洒落にまとまってくるから不思議なんです。
テーブルランナーだけなら何のサプライズもありませんが、これはちょっとすてきなサプライズだと思いませんか?
皆さんもぜひお試しくださいね。


さて、テーブルランナーの基本的な使い方についてですが、テーブルが樹齢何百年のすごく立派な木でできています、なんていう時にはテーブルクロスは使いませんが、普通はテーブルクロスと合わせて使うことになると思います。
真っ白なテーブルクロスを使う時は、ランナーはちょっと地味な色や柄の物を選ぶと失敗がありません。
色付きや柄物のテーブルクロスを使う場合は、ランナーにも同系色を選ぶか、またはクロスの色とランナーに使用されている色のどこかに共通性を持たせます。
こんなふうにちょっと地味に思えるコーディネイトの方が、器が映えると思うんです。


また時間帯にも気を配ります。
たとえば夜ならシックな配色を。
もしお泊まりのお客様なら、翌朝は真っ白なテーブルクロスに爽やかな空色のブリッジランナーで朝食を、なんていう配慮ができるとすてきですね。
あ、ブリッジランナーっていうのは、向かい合った席をつなぐようにかけられるランナーのこと。
座席に対して横に敷かれる普通のテーブルランナーと上手に使い分けると、同じテーブルを全く別世界のように変身させられます。


テーブルクロスもテーブルランナーも布さえあれば簡単に手作りできますから、色々な物をたくさん作って用意しておくと、時間帯やお迎えするお客様のタイプ、お出しするお料理との組み合わせなどによって、自由なコーディネイトが工夫できると思います。
テーブルというキャンバスに、布とお料理でおもてなし空間をえがいていくって感じかな。
こう考えていけば、どんなテーブルにも、理想の絵がかけますよね。
皆さんの工夫で、テーブルをすばらしい名画に仕上げてください。


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★★ ミシュランコメント

テーブルに素敵な魔法をかける「テーブルランナー」や「ブリッジランナー」。その特別なしつらいの彩りはもちろんですが、おもてなしを用意する人のココロやお部屋空間全体にまで魔法をかけてしまうとは、まさにサプライズ! でも、言われてみるととてもよくわかる気がします。テーブルにクロスを掛けて、まっずぐにランナーを敷くと、それにならうように周りの空間までふさわしく片付いてくる…。そして、時間やお料理によって布の色合いを変えて雰囲気づくりというのも、考えるだけで楽しくなってくる学びでしたw これはさっそくパーティーを計画して実践してみたいです。テーブルのクロスを独創的なアングルで見つめたメッセージに、オドロキの★★を贈ります!