「おばあちゃんとぬか床で白菜のお漬け物づくり」by id:wacm


みなさんも冬休みに白菜のお漬け物をよく食べたと思います。私の実家では祖父母の家で白菜の漬け物をよく作りました。白菜の甘みに、ところどころにぴりりとした鷹の爪。おばあちゃんの作った漬け物が私の大好物でした。
おいしいおばあちゃんの白菜のお漬け物の秘密は、ぬか床。プラスチックの大きなバケツ、50センチくらいの高さの中に糠がたくさん入っていました。この糠に白菜を入れたり、キュウリを入れて、お漬け物を作っていました。真冬だというのに、素手で漬け物を庭先で作っていたおばあちゃんの手はひび割れをして、痛々しかったです。私はいつも手を洗ったおばあちゃんの背後に控えて、タオルを渡していました。そのたびに「お前がおおきくなったら、糠の作り方を教えるから」と言われ待ち遠しかったです。
そのおばあちゃんがまだ存命だった頃、一緒にぬか床作りから、お漬け物まで一緒に作りました。冬の寒空の下、年末年始の料理として備えて作りました。糠を丁寧に揉む、漬け物にしたい野菜にまんべんなく浸るようにこねて、バランスよく配置する。慣れてくると、糠のあまり好きでない香りが、白菜のさっぱりとした味わいを生むと思うと驚きでした。
その味はいまでは私が受け継いでいます。私だけでなく、家族のみんなが作れるように糠の作り方から何までノートに残してあります。私の将来の夢は家族それぞれの好きなお漬け物を個人個人で作ることです。「マイぬか床」が流行るとうれしいです。


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