「お日様をまとったお布団で特別な夜」by id:CandyPot


子供のころ、お布団干しをした日の冬の夜は、ちょっと特別でした。昼間、よく晴れ渡って春のように暖かかった日は、走って学校から帰ります。ただいまー、だだだだだっ。二階に上がると、干してふかふかになったお布団が畳まれています。これが特別な夜の合図。
「今夜はお父さんも帰り早いかなぁ」
「さぁ、ふふふ」
この日は私も色々お手伝いをします。早く家事が終わって、みんなで揃って寝られる時間が来るようにです。
そう。お布団を干した日の夜は、お日様をまとったふかふかのお布団を二階の南側の部屋に川の字に敷いて、親子三人並んで眠る特別な夜になるんです。・・・続きを読む