カーボンニュートラルな灯りで夜を楽しむ」by id:Oregano


地球環境のことにひときわ敏感な人たちが集うイエはてなですから、キャンドルナイトの話題もたくさん出てきました。中でもすばらしかったのは、こちらのツリーでした。

冬至の夜は《灯明ナイト》
by id:momokuri3
http://q.hatena.ne.jp/1229489225/197076/#i197076


各地でキャンドルナイトのイベントが始まり、去年イエはてなでも呼びかけられた使い古しの天ぷら油を利用した“エコキャンドル”が脚光を浴びています。
廃油利用のキャンドルがなぜエコなのか。それは単純に廃油が有効活用できることだけにとどまりません。植物油は未来永劫にわたって生産可能な枯渇しないエネルギーであること。そして燃焼時に排出される二酸化炭素のかなりの量が、植物が空気中から取り込む二酸化炭素であらかじめ相殺されているという点も見逃せません。

そこで、キャンドルナイトを楽しむならエコキャンドルでと自作を始めようとしたのですが、そこでハタと考えました。日本にはお皿に油を差して火を付ける灯明があったではないか、二宮金次郎も菜種を育てて油と交換してもらい、その明かりで本を読んでいたではないかと。
そこでさっそく灯明の実験をしてみました。用意するのは、ティーカップのソーサーくらいの大きさのお皿と、それより小さな小皿です。こちらの写真にあるように、灯明皿というのは二枚重ねて使用するのです。
http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/dougu/dougu2_316.htm
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夏至キャンドルナイトにはカーボンニュートラルなキャンドルを
by id:Fuel
http://q.hatena.ne.jp/1244609590/220481/#i220481


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最近、カーボンニュートラル、あるいはカーボンナチュラルといった言葉をよく耳にします。たとえば木材を燃やした時、そこで排出されるCO2の炭素は 100%光合成で得られた物ですから、木を育てて薪にして燃やすという行為の中ではCO2は増えません。排出はしていますが、光合成による炭素の吸収と相殺されますから、プラスマイナスゼロなのです。これがカーボンニュートラルです。
これに対して、石油などの化石燃料に含まれる炭素は、推定百万年以上前に地底深く閉じこめられた物ですから、現代においてこれを燃やすということは、百万年前の炭素を時空を超えてバラ撒くことになります。これが地球温暖化の主役になっているCO2問題の核心です。
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その前にも、

100万人のキャンドルナイト
by id:vivisan

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なんちゃって行灯があるので、はじめてだけど、行灯に火を灯してみようかな?
なんて考えています。
ついでに和ろうそくにしてみよう!
私だけにおもいっきり和ですが・・・w
こういう機会がなければ行灯をともしてみよう!なんて思わなかったかもしれないです。
微々たるものだと思うけど・・少しだけでもエコになればいいなぁ。
http://www.candle-night.org/

与那国島では
by id:TomCat


食堂でバイトする二十歳代の女性が、食堂で使い古した油を原料にして数百本の蝋燭を作って、今まさに地域住民の皆さんに配っている最中だそうですよ。今ラジオ出演していました。環境の保護と平和を願って町中でともすのだそうです。夜8時になったら、役場が放送を入れてくれるとも言っていました。


私も今夜、環境と平和のための祈りを込めて、キャンドルナイトを実施します。私も一人の部屋でやりますが、心はみんな、ひとつながりですよね。ご一緒に蝋燭のあかりを楽しみましょう(^-^)

こういった書き込みに接して和蝋燭の良さにひかれたり、実際に廃油ローソク作りにもチャレンジしてみたりしていたのですが、
http://q.hatena.ne.jp/1183005936/101171/#i101171
カーボンニュートラルという意義には気付けずにいました。そんな私の目をパチッと開かせてくれたイエはてな一家の皆さんの博識はさすがです。
こうしたことを知ってからというもの、特別な夜でなくても、積極的にキャンドルの灯りで夜を楽しむようになりました。キャンドルは、手作りの廃油キャンドルのほか、和蝋燭や蜜蝋のキャンドルなど、色々試しています。
特に蜜蝋はいいですね。純粋な蜜蝋は寒さに当てると表面が粉を吹いたようになることがありますが、これは劣化ではないので、実用上の問題はありません。
和蝋燭もいいですね。芯の形状が独特ですから、炎がとても美しいんです。vivisanさんが和蝋燭にしようとおっしゃっていた理由が理解出来ました。和蝋燭と洋ロウソクの違いは、行灯の中に入れてもわかりますね。


さて、そんなカーボンニュートラルな灯りに目覚めた私は、先日、百円ショップでいい物を見つけてしまいました。一人用の土鍋に使う、小さな小さな卓上コンロです。中に固形燃料などを入れて卓上で燃やす道具ですから、これをキャンドルカバーに使えば安全!さっそく買ってきて試してみることにしました。使うキャンドルは、
http://item.rakuten.co.jp/r-3/ps-063638-00/
こういうキャンドルの使い古しの金属カップに芯を立て、蜜蝋を流し込んで作りました。こういうキャンドルのカップは何度でも使えるので、捨てずにとっておきましょう。
火を付けるとこんな感じになりました。どうです?素敵でしょう。



続いては、内側の器に植物油を注いで、灯明にしてみました。



本当は芯がずり落ちたりしないように、アルミホイルで支えを付けて使っていますが、ここでは写真を撮る都合上、それは外してあります。皆さんがやってみる場合は、うまい芯の支えを工夫してください。炎の大きさは、アルミホイルの支えから出す芯の長さで調節します。


ここで使っている油はサラダオイルです。燃やすとちょっと臭いが気になったので、バニラのエッセンシャルオイルを添加してみようと思ったら、精油といってもかなりエタノールが含まれているようで、油と混ざりませんでした。精油成分自体は油に溶けるはずなので、最初に器にエッセンシャルオイルを垂らしてエタノールを揮発させた後に油を注げばいいのかなと考えています。今度実験してみます。


エッセンシャルオイルで気が付いて、これを簡易アロマポットにしてみました。



実際にはこの皿の中に水を入れ、そこにお猪口のような器を置いて、その中にエッセンシャルオイルを入れてやります。つまり湯煎状態ですね。間違っても上皿に直接エッセンシャルオイルを入れないこと。また、エッセンシャルオイルには、前述のような多量のエタノールが含まれている物は使えません。


最後に、このツリーをご紹介しておきたいと思います。"イエコトミシュラン" #040 THEME:「私たちのイエからエコロジー!暮らしのCO2削減アイデアコンテスト」の中のツリーです。

■ 家族揃ってのキャンドル・ディナーで、目指せ樹齢50年の大木2本分
by id:momokuri3


毎晩がキャンドル・ナイト。家族揃っての夕食は、電灯もテレビも消してローソクの灯り。これで樹齢50年の杉の木2本が吸収する以上の二酸化炭素削減効果が狙えます。
キャンドルはもちろん使うカーボン・ニュートラルなロウ、つまり空気中の二酸化炭素が植物の光合成によってロウになった物を使います。これで照明用のエネルギーから出る二酸化炭素はプラスマイナスゼロとなり、電灯を消した分の二酸化炭素が丸々節減できます。
(...)


このあとに綿密な計算がなされ、日本全国の1割が家族揃って毎日1時間のキャンドル・ディナーを楽しむだけで(あるいは日本中の家庭が10日に1度でも同じですね)、樹齢50年の杉が並ぶ森が東京ドーム2889個分あるのと同じ二酸化炭素削減効果があると結論づけています。
政府は温室効果ガスの削減について、2020年までに1990年比マイナス25%を目指す目標を立てました。そんなの無理だとか、家計に負担がかかるなどの反対論も多いですが、私はチャレンジしてみる価値があると思っています。
少なくとも家庭から排出される分は、暮らしの楽しみ方を大胆に変えていくことで、達成可能な数字だと思っています。節約とも我慢とも違う新しい楽しみの発見と創出は、新エネルギーの開発にも匹敵するCO2削減効果を可能にすると思います。もちろん1時間のキャンドル・ディナーだけでその目標が達成出来るものではありませんが、こういう発想を多角的に応用していくことで、きっと大きな効果が上げられると思います。IECOTO Practiceで家庭から排出される分は目標達成!そのあかつきには、ハザマさんに国連で演説をしていただきましょう。ビバ、イエコトニッポン。


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