イエコト・ミシュラン
子供は音の出る物が大好きです。金ダライやペール缶などを叩いて遊ばせたら、小さな子も大きな子も、年齢に関わりなく大喜びです。でも、今の住宅環境では、思う存分音の出る遊びをさせてあげるわけにはいきませんね。そこで、以前ご紹介した「深夜でも思いっきり楽器演奏を楽しみたい!! サイレントスタジオ計画!!」
http://q.hatena.ne.jp/1188883041/114063/#i114063
の子供向けバージョン、サイレント・ミュージックルーム計画です。
まずヘッドフォンですが、子供は動き回る存在ですから、コードのないワイヤレスヘッドフォンを使いましょう。選ぶポイントは、
1. 軽量で長時間装着していても疲れにくいこと
2. 受信範囲が広いこと
3. 増設用ヘッドフォンが単品で販売されていること
一例を挙げるとこんな製品が該当します。
SONY オープン型コードレスヘッドホン 赤外線伝送 MDR-IF240RK
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2002/11/10
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 6人 クリック: 58回
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単品販売の増設用ヘッドフォンはこちら。
- 出版社/メーカー: ソニー
- 発売日: 2002/11/10
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 3人 クリック: 20回
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増設用ヘッドフォンがあれば、何の接続もせずに、兄弟姉妹で、またお父さんお母さんも加わって、家族でサイレント音楽会が楽しめるようになります。
楽器は、まず子供なら叩く物がほしいですね。探すと結構色んなエレクトリックパーカッションがありますよ。ドラムのようなスティックで叩く物は電子楽器といえどもかなりバタバタとうるさいですが、ボンゴやコンガのように手で叩くパーカッションなら、生の音はほとんど響きません。
キーボード(PCのではなく鍵盤楽器)もぜひ揃えましょう。これにはピンからキリまで様々な製品があり、鍵盤サイズや鍵盤数も様々ですが、鍵盤サイズは標準的なピアノのそれと同じサイズの物をお勧めします。子供は手が小さいからとか、置き場所が狭くて済むから等の理由で小さな鍵盤の物がいいだろうと考える人もいるかと思いますが、どんな事情であれ、私は標準サイズの鍵盤をお勧めします。
鍵盤数は88鍵(7オクターブ1/4)あれば理想的ですが、それだとサイズが大きくなりますので、とりあえず最低限4オクターブあればいいでしょう。これが両手で弾くための最低限必要な鍵盤数です。
そして操作が簡単なミュージックプレイヤー。使わなくなったカセットでも、CDやMDのプレーヤーでもいいですね。とにかくただ音を鳴らすだけよりも、何かの音楽に合わせて「合奏」した方がずっと楽しくなります。
これら音の出る物の出力を「ミクサー(ミキサー・ミキシングアンプ)」
【例】
audio-technica マルチポータブルミキサー AT-PMX5P
- 出版社/メーカー: オーディオテクニカ
- 発売日: 2002/02/21
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 9人 クリック: 313回
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00008B5DO/hatena-q-22/
に突っ込んで、その出力にワイヤレスヘッドフォンの送信ユニットをつなげばいいわけですが、ミクサーは買うと高いですから、単に抵抗器の組み合わせだけで作る「パッシブミクサー」でも構いません。この後ろに古いラジカセや使わなくなったコンポのアンプ等をつないでゲイン不足を補ってやれば、これで立派にミクサーの役を果たします。これならちょっと電子工作が出来る人なら数百円の出費で組み立てられますね。ケースは空き缶などで十分です。
R1〜R8は22〜47kΩ程度。ごくアバウト。R9〜R10は100kΩ程度。これもごく適当。
R1〜R8は接続機器間の干渉を防ぐための物、R9〜R10はほとんどおまじないなので、どちらも厳密な数値を必要としません。
こうした道具が揃ったら、あとはこんな感じで結線してあげれば、どんな場所でもたちどころにガンガン音出し自由の素敵なミュージックルームに早変わりです。
楽器類はフリマやオークションで探せば、型の古い物ならそれこそ1円から見つかります。ミクサーも手作りのパッシブミクサー+古ラジカセか何かでまかなえば、主な出費はワイヤレスヘッドフォンだけになりますね。これも、動き回ってコードを千切っちゃうんならそれでもいいやと安いイヤホンでも持ってくれば、ほとんど出費無しも可能です。
大草原のど真ん中で金ダライを叩いて遊ぶような自由音楽空間をイエの中に作る。これは音楽好きなら大人もワクワクするのではないでしょうか。お父さんもお母さんも加わって、心ゆくまでイエ音楽会を楽しんでください。