「○見酒」by id:MINT


先日のいわしに「紅葉酒」の話題がありましたが、自然の風物を愛でながら楽しむお酒には、花見酒、雪見酒、その他様々な「○見酒」がありますね。うちの父も雪見酒が大好きで、雪が降るとうれしそうに、お燗つけてくれないかと母に頼んでいます。
でも最近の首都圏は、あまり雪が降りません。そこで新たに開発されたのが「稲見酒」。冬至粥用に育てているベランダの稲を眺めながらお酒を楽しみます。父は、お酒の大元、稲穂を眺めながら飲むのは格別だと喜んでいます。私もちょっとお付き合いしました。父の「稲見酒」は端麗な飲み口の冷や酒です。キュッと飲むと、お酒なのに喉の奥に果物のような香りが広がります。それに合わせるかのように、稲穂に風がさぁーっと吹き渡ります。思わず「いいね、お父さん!」と声を上げてしまいました。
新潟や秋田など、米どころは酒どころでもあると思います。いいお酒がたくさんあると思います。稲刈りの前のひとときを「稲見酒」で楽しもうって呼びかけたら、お花見以上の観光の目玉になるのではないでしょうか。もしどこかで計画してくれるところが現れたら、私もぜひ行ってみたいと思います。
そのほか、私はこれからの季節は、「風見酒」なんていうのもいいなぁと思います。北風に舞う枯葉を見ながら、イエの中でぬくぬくとお酒を楽しむんです。雪があまり降らない地域の冬の風物詩は北風小僧。木枯らしの強い日は「風見酒」日和です。
それからこれもきっとすてきだと思う「星見酒」。夏至冬至、七夕などのキャンドルナイトと合わせて実施するといいと思います。ただし夜に野外で飲むと平地でも遭難する恐れがあるかもしれませんから、これは必ずイエで楽しむものにしてください。
もっとたくさん色んな「○見酒」のアイデアを集めて、「○見酒カレンダー」なんて作ったら楽しいでしょうね。町の特産と結びつくと、思わぬ所から町おこしになるかもしれません。


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