シルバークレイ(銀粘土)で作る手作りアクセサリー」by id:MINT


銀の粘土をご存じでしょうか。純銀を微粉末にバインダー(ノリのような結合材)を加えて練り合わせた物で、乾燥後に焼くとバインダーが焼失して純度の高い銀が残るというものです。焼成時にバインダーが焼失する分ちょっと形が縮みますが、だいたい粘土細工として作った形がそのまま銀として残ります。
銀の細工物を作ろうとすると、普通はキャスト、いわゆる鋳物ですね、原型を作って型を取りそこに高温で溶かした銀を流し込むといった専門的で大がかりな作業になりますが、銀粘土ならキャストで言う原型作りと同じ作業でもうあとは焼くだけ。とても手軽にアクセサリー作りが楽しめるんです。自分で作れば、特別な意味やおまじないなどを込めた造形が自由自在ですね。自分だけの、あるいはあの人だけのFORTUNEアクセサリーなんてワクワクしてきませんか。
前述したように焼成時にちょっと縮みますから、サイズがシビアな指輪などの場合は注意が必要ですが、ペンダントヘッドなどならとても気軽に作ることができます。
さらに銀粘土には様々な製品がありますから、製品ごとの特徴をうまく掴んで使っていくと、多彩な作品が作れるんですよ。
たとえば以下はアートクレイシルバーという製品のシリーズの話になりますが、普通の粘土タイプにも、乾燥時間の違いによってノーマルなタイプとスロー・ドライ・タイプがあります。ゆっくり乾燥するタイプは保湿性が高いので、そのぶん滑らかさに優れ、薄く延ばしたり、細い帯状にした粘土で編み込み模様を作ったりするような細工に向いています。
柔らかく練ったペースト・タイプは、粘土どうしの接着に使ったり、乾燥中にひび割れてきた個所に塗り込んだり、絞り出しでケーキに文字を書くように装飾したりと、色々便利な銀粘土です。注射器状の容器に入った製品もあります。
ペーパー・タイプは粘土細工というより、切り紙細工、折り紙細工のようにして造形していける銀粘土です。薔薇を作ったり、幾何学模様を折ったり、さらには銀で折り鶴や紙飛行機まで作れてしまう面白いタイプです。
その他、メーカーごとに様々な特徴を持った製品をラインナップしていますから、それらを駆使すると、ちょっとしたプロ並みの造形も可能になると思います。
作り方は、基本的には粘土細工です。粘土としてだいたいの形を作り、乾燥させてからさらに彫ったり削ったりして形を作って、あとは焼くだけ。
焼く窯にはいくつかの選択肢があります。本格的には専用の電気炉が売られていますが、ガスバーナーやガスコンロを利用して焼く物、さらに固形燃料みたいな物を使って卓上で焼ける道具もあります。コンロや固形燃料を使うなら、家庭でも簡単に取り組めますね。
※注:粘土の種類によって焼成温度が異なりますので、粘土によっては使えない窯もあります。製品によって焼成温度は650度から800度以上とかなり幅がありますから、その点注意して道具選びをしてくださいね。
彫金の経験が無くても、材料と簡単な道具立てさえあれば、比較的簡単にアクセサリー作りに取り組める銀粘土はとても楽しいです。初心者向けに簡易な焼く道具までセットしたトライアルセットのような物も市販されていますから、探してみてくださいね。Amazonにもありました。


ARTCLAY SILVER アートクレイシルバースターターセット A-166

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