「菊の節句に簡単〈菊ごはん〉」by id:TinkerBell


食用菊はおひたしなどにして食べられることが多いと思いますが、
今回は収穫に感謝する意味も込めていただく「菊ごはん」をご紹介してみたいと思います。
9月9日には菊酒を飲んで邪気を払う習慣がありますが、
お酒よりもさらに暮らしの中心にあるご飯に菊を混ぜ込んだら、
それ以上のパワーがもらえるっていう気がしてきませんか?
それでは作り方です。ほんとに簡単なんですよ。


まずご飯は、ダシ昆布一切れと、お米1合あたりお酒大さじ1を加えて炊いてください。
水加減は、ちょっと固めがいいと思います。


菊の花は、フレッシュな物が手に入ればそれが最高ですが、
無ければ乾物の菊海苔でも構いません。
分量は、ご飯3合としてフレッシュな菊の花なら2輪くらい、菊海苔なら1枚弱というところでしょうか。
フレッシュな菊なら花びらをばらして、菊海苔ならお鍋に入るくらいの大きさに粗くほぐします。


お鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら酢を加えます。
酢の量は、だいたいお湯2リットルに対して大さじ1杯くらい。
菊を入れて、すかさず上下を入れ換えるように返し、ザルに取ります。
この間、あっという間です。
しつこく茹でてはいけません。
流水にさらして急冷し、水気をキュッと絞って、酢少々、味醂少々を振りかけて混ぜます。
これを炊きたてご飯に混ぜ込めばできあがり。
お好みで少々の塩で味を調えてください。


バリエーションとして、大根の葉っぱを加えても彩りがきれいです。
大根の葉は細かく刻み、塩でもんで水分を絞り、菊と一緒に混ぜ込みます。


とってもシンプルな菊のごはん。
菊の節句の由来などを話し合いながら食べてください。
きっとご家庭の中に菊の節句が、意義深いシーズンイベントとして定着していくと思います。


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