マタタビも秋の果実ですにゃー!」by id:Oregano


マタタビ、またの名を木天蓼(もくてんりょう)。夏の終わりから初秋にかけて実る果実です。夏梅の別名もあります。
未熟な果実はピリッとする刺激的な辛さですが、完熟すると生でも食べられます。昔、疲れた旅人がこの実を食べたら元気を回復して「また旅」ができるようになった、という言い伝えがマタタビの語源と言われています。
マタタビは沖縄を除く日本全土に広く生えていて、特に山沿い、沢沿いといった森林の縁のあたりによく見られます。ただマタタビには両性花をつける両性株のほか、雄花だけをつける雄株、花弁のない雌花をつける雌株もあって、全ての株が花らしい花を咲かせるとも限りませんし、全ての株に実がつくとも限らないという、ちょっとややこしい植物でもあります。
運良く実が収穫できたら、マタタビ酒を漬けましょう。
材料はマタタビの実1kgにつき、レモン1個、ホワイトリカー1升、氷砂糖500g〜1kgくらいです。甘味は一部に黒砂糖やハチミツを使っても風味豊かに漬け上がります。
作り方は梅酒などと同じです。広口の果実酒瓶にマタタビの実と氷砂糖を交互に入れ、酸味付けのレモンの輪切り(皮は剥いても剥かなくてもどちらでもいいと思いますが私は剥いて使っています)を加え、ホワイトリカーを注ぎ入れて冷暗所に保管。
1ヶ月後にレモンのみ取り出します。早い人は3ヶ月目くらいでマタタビの実も引き上げるようですが、私は1年はそのままにしています。
漬け上がったマタタビ酒のお味ですが…。なんというか、不思議な味です。万人受けする梅酒のような味ではありません。しかし、妙な味だにゃーと思いながら二口、三口と味わっているうち、いつしかこの味にはまっています。猫ばかりでなく人もひきつけるマタタビの不思議な魅力を、皆さんも体験してみてください。


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