イエコト・ミシュラン

「みんなで歓談しながら布地づくり」by id:fwap


糸を持ち合って、縫い物の練習をみんなですることがあります。
これもある種のパーティ。この10数年ずっと続いています。
集まるのは同じ学校区の友人・知人。みんな孫がいて、仕事も終え、主婦業に専念しているおばあさん方です。
発想はキルティング!絨毯や厚手の大きめの模様ある布地を作るには共同作業が不可欠!
まず、みんなでデザインのあらましだけを決めます。デザインが決まらないとどうにもなりません。
デザインも植物の模様にするのか?色合いは何を基調とするのか?
もちろん、素材にもこだわります。使う糸の動物の毛は何にするか?染料は自然由来のものを使うかなど。。
パーティとはほど遠いものの、みんな黙々と共同で縫い合います。縫うのは目が疲れる!そして手先が固まってくる!(年齢のせいか!?)
楽しみなのは、布地を発表する年に1回の発表パーティ。地元の商工会議所が主催するコンテストも兼ねているのです。
毎年のライバルは素晴らしい竹細工の工芸品・日用品を家庭から演出してくる「浅宮竹センター」のおじいさん。何を隠そう、同じ校区の方なのです。
私たちの作る布地の意匠(デザイン)も、たいていはペルシャ絨毯だったり、仏画曼荼羅、和服の家紋などをモチーフとすることが多いですが、竹の組み方を参考にさせてもらいにアドバイスを頂いたことがありました。
ですから、よきライバル!そして、絨毯も竹細工もどちらも衣食住に関係している。だからこそ、芸術性が互いに映えるのです。
みんなで集まって歓談をしつつ、1つの目的に向かって取り組むこと・・・単に作品としてだけではなく、にぎやかなパーティの成果として見てくれるとうれしいことこの上ないですね。