イエコト・ミシュラン

「冬に楽しみたい生薬風呂」by id:tough


今まで色々なお風呂の話題がありました。柚子湯やミカンの皮湯はもちろん、お茶風呂、ヨモギ風呂、月桂樹風呂等々、こういう様々なお風呂を冬の毎日の楽しみにすると、家に帰る足が速まります。ではまだおそらくいわしに登場していないと思われるお勧めのお風呂をご紹介していきましょう。
まずカミツレカモミールです。甘く優しい香りでアロマテラピー効果抜群、肌もしっとり、おまけに温まります。これはすばらしい入浴剤です。採取は花の季節に。ちょっと可哀想ですがザックリ刈り取って、風通しの良い場所で逆さまに吊して乾燥させておきます。花のみを使った市販製品もあるようですが、全草を使うことでさらにカミツレの良さが生かされるようです。量も増えますし(笑)。
先日初めて知ったものにスギナ風呂というのもあります。スギナには炎症を鎮める作用があるとのことで、昔はウルシかぶれの手当てなどにも使われたとの話です。夏なら生のままのスギナを布袋にでも入れて使えばいいですが、冬に使うためには、スギナ茶と同じように干して保存すればいいそうです。
http://q.hatena.ne.jp/1172033632/74840/#i74840
同じく肌のトラブル解消に効果のある柿の葉風呂もいいものです。採取するなら今がチャンス。秋になるとちょっと時期が遅すぎます。採取した葉を洗って水分を切り、干して乾燥させて保存しておいてください。そうすれば冬のお風呂に使えます。
ドクダミ風呂も良いものです。ドクダミ茶と全く同じ物を、お風呂に入れてしまうのです。売っているのを買ったらとてもそんな贅沢は出来ませんが、手作りなら可能です。ドクダミは消炎・抗菌にすぐれ、皮膚トラブルの解消に効果が期待できるほか、とても体が温まるのです。匂いはドクダミ茶と同じですから全く気になりません。
なお、これらの生薬風呂を実施するにあたっては、最初は少量から試し、匂いや肌への刺激などを確かめながら、次第に増量して最適な使用量を決めていってください。また、万が一肌その他に異常を感じた場合は使用を中止し、医師に相談してください。
なんて、ちょっとシビアな注意書きを書いてしまいましたが、あくまで念のためですので…。
まだまだここに掲げた以外にも、たくさんの冬に楽しみたい生薬風呂があると思います。とにかくこんなふうに冬の楽しみとしてお風呂を満喫しつつ、冬の健康増進や乾燥などから来る肌トラブルの解消などの効果も期待できたら最高ですね。
生薬風呂は使える素材や乾燥保存の方法などが、野草茶のそれとかなり重なります。つまり手作り健康野草茶の楽しみの延長として、お風呂も一緒に楽しんでいくことができるということです。野草茶の茶殻をお風呂に使うことも可能ですから、色々工夫して無駄なく楽しんでみてください。