「我が家の宝物:夏を過ごす薩摩切子・江戸切子by id:fwap


私の最も大好きなガラス工芸品は薩摩切子と江戸切子です。薩摩切子は結婚して数年後に行った先が鹿児島で買ったもの。新婚おみやげとして買い、これまでン10年使い続けてきました。
薩摩切子のキラキラした輝きは他の工芸品と比べてもなぜだか下品ではなく、不思議とその光沢も年月と共に増しているような気がします。それに、曲面の美しさを大切にしている日本伝統の美とは異なるエキゾチックさも素敵な魅力の一つだと感じます。
切子は、室町時代末期から戦国時代の海外との接触のあった国々ならではのものです。その海外の文化を独自に消化し、夏を過ごすにはもってこいの清涼感を見るものに与えてくれます。
私は薩摩切子の盆で食べる杏仁豆腐が食器を含めてとても贅沢な時間だと思っています。切子で食べると普段食べるお菓子も少し豪華に見えてしまう。そして、食器に飽きが来ない。飽きが来ない食事の時間を過ごすことのできる実感。
そして、風鈴の江戸切子江戸切子は薩摩切子から生まれた工芸品。江戸切子は薩摩切子と比べて、色合いに落ち着きがある。いつか自宅で共演させたいと希望しています。
切子で過ごす夏文化。切子がもたらす涼の時間。切子が好きな理由に季節感があるからです。
醤油皿が古伊万里、お椀は漆の塗り物。。など容れ物だけでも日本の食卓には工芸品がありふれています。工芸品から文化を読み解く、季節を快適に過ごす。思い出深く、そしていつまでも使い続けていきたい我が家の宝物です。


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