イエコト・ミシュラン

「樹の名所作りでCO2を長期固定」by id:watena


イデアコンテストとのことですので、まだ実際には実行していない提案だけの段階の話ですが、とりあえず書かせてください。
二酸化炭素を減らすには植物の光合成が欠かせませんが、植物が土に還ってしまうと、取り込まれた二酸化炭素も、その多くが再び空気中に還ってしまいます。
もちろん一年で枯れてしまう小さな草であっても、腐葉土、土壌中炭素などとしてそのまま固体の状態を維持し続ける分もあるわけですが、やはり形が大きく、ガッシリとしていて、寿命の長い樹木の方が、炭素を固定する能力は高いと考えられます。
さて、緑化には二通りがあると思います。一つは自然の保全や回復のための緑化、もう一つは砂漠の緑化に代表される「緑による開発行為」です。日本における砂漠といえば市街地。コンクリートアスファルトに覆われた街は、命にとっては砂漠です。そこを「緑で再開発」できないでしょうか。方法はこうです。
1.「“緑の名所”創出委員会」といった推進団体を立ち上げる。
2.全国の地域興し団体と連携して、その地域の自然や文化に良く合った、植えれば名所になりそうな樹木を何種類か選定する。
3.地域ボランティアが樹の苗木を育てて希望者に配布する。
4.苗木の配布が100本を超えたあたりで「○○市・○○○(樹の種類の名前)の里宣言」イベントを開催して、華々しく“緑の名所”デビューを飾る。
5.毎年「○○○の里宣言」を記念した「○○市イチョウ祭り」「○○町ケヤキ祭り」などのイベントを開催して永続的に盛り上げる。
6.地域の商工業者とタイアップし、樹木にちなんだお菓子や木工製品、その他様々な製品を開発して観光資源化も図る。
7.イベントや商工業者のキャンペーンなどでさらに苗木を配って市民の自発的な植樹を促す。
8.全国の“緑の名所”を結ぶネットワークを活性化させ、都市における植樹を推進し、いつか「ジパングには黄金が溢れている」(東方見聞録)ならぬ、「ジパングは都市の隅々まで緑に溢れている」と言わせる国にする。
こういう積極的な都市緑化の推進は、単に木を植えるだけでなく、多数の都市住民の間に積極的な地球温暖化防止の気運を盛り上げていく効果も期待できると思います。