「今ならまだ作れるはず、松葉サイダー」by id:Fuel


これはあるマンガで知りました。作ってみたくなって早速調べてみたところ、使う松葉は梅雨明けまでに採取するらしいのです。でもまだ間に合うと思います。皆さんも試しに実験してみてください。
材料は
・松の葉(松なら何でもOKだが赤松が柔らかく扱いやすい)
・砂糖
・水
あと必要な物は、鍋とジョウゴとガラス瓶です。以下、手順を記します。
1.松葉を洗う
葉の根元のハカマや枝の部分などが混じらないよう、緑の葉の部分のみを取り出してよく洗ってください。量は、用意したビンに充満するくらいです。
2.砂糖水を作る
砂糖の量は、だいたい水1リットルあたり100g程度がいいと思いますが、好みで増減して構いません。鍋で水を沸騰させ、カルキを飛ばしてから砂糖を入れ、よく溶かして冷まします。
3.ビンに松葉を詰める
ビンはあらかじめ煮沸するかホワイトリカーなどを注いで消毒しておいてください。マンガではここに広口瓶を使っていましたが、どうも一升瓶などのような口の狭いビンの方がいいらしいです。理由は、空気に触れる面が少なくて済むからとのことらしいです。松葉を狭い口から上手に入れて、ふんわり全体に充満するくらい詰め込んでください。
4.ビンに砂糖水を注ぐ
冷ました砂糖水をジョウゴを使ってビンに注ぎます。栓はせず、口にラップをかぶせておく程度にします。きっちりした栓をしてしまうと、発生した泡でビンが破裂したりすることがありますから注意してください。
5.日当たりのいい場所に数日放置
天候に恵まれていれば2日で完成。曇り空が続く場合は最長5日くらいおいてください。日が当たると松葉がブクブク泡を出しはじめます。もういいかと思ったら味見をしてみてください。ほのかに酸味が出て、甘酸っぱいサイダー的な味になっていれば完成です。
天候が悪いと酸味より妙な苦味が目立つと思いますが、冷暗所に移してしばらく保管しておくと、いい味になってくれるようです。
保存は、冷暗所で保存すれば数年は持つと書かれているサイトもありましたが、基本的には作ったらすぐ飲んでしまった方が良さそうな気がします。冷蔵庫でキリッと冷やして飲んでみてください。
飲んでみた感想は、ずばり、森の味がする、でした。でもそれだけではありません。おそらく松葉についていた酵母菌の働きでしょう、じつに爽やかな酸味が素朴な甘味と溶け合って、なかなかの味なんです。他の飲み物と比較することがなかった昔の子供の気持ちになって飲んでみてください。思わずうまい!と声が出てくると思います。
もちろん口にするにあたってはあくまで自己責任で、ということになりますので、松葉が材料といっても、料理や食材の取り扱いの基本的な注意事項はよく守って作ってください。
ちなみに松葉は松葉茶としても用いられています。特に夏は滋養強壮や食欲不振の改善などに効果がありそうなお茶ですから、成分を積極的に抽出する物ではないにせよ、もしかすると松葉サイダーにもそういう効果がある程度は期待できるかもしれません。


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