「涼の空間・時間」「盛夏の味覚」「夏の健康づくり」

#037テーマ
涼の空間・時間」「盛夏の味覚」「夏の健康づくり


“リブ・ラブ・サプリ〜SEASON”フレーズ
「水と緑と音の〈釣りしのぶ〉で、軒下の涼風時間」by ハザマ


“メッセージ”
前にもいわしで少し紹介されたことがありました、日本の夏の風物詩〈釣りしのぶ〉。私も今年こそはと調べていて、その美しいしつらいに感動、また名前の意味や由来も素晴らしくて、日本の暮らしにいっそうの憧れを抱きました。


〈釣りしのぶ〉とは、培土で作った玉や竹の輪に山苔を巻き付け、冬に採られたシノブの根茎を巻いて、水を遣りながら葉の緑で涼感を味わうというもの。下に風鈴をさげ、軒下に紐で吊るして鑑賞する、風情極まる日本の夏のしつらいです。今ちょうど園芸店や百貨店に並んでいるのを見ることが出来ます。私は丸いものや輪状のものしか知らなかったのですが、「いかだ」「屋形船」「灯篭」「亀」などいろんな形があるんですね。


〈釣りしのぶ〉は江戸の昔、庭師たちがお得意様へのお中元用に作って贈ったことをはじまりとして、明治から昭和初期にかけて一般にも広まったのだそうです。シノブという植物は、木や岩肌に着生して育つシダで、乾燥に強く、水がなくても「耐え忍ぶ」ことからこの名がつき、そのシノブを吊るすことから「吊り忍」、さらに縁起よく「釣りしのぶ」と書くようになったんですって。


苔に滴りそうな水と、軽やかなシダの緑と、風鈴の音色がチリリン…。今は窓の外に吊るすしかないのですが、縁側のあるイエの軒下でこの風情を眺めながら過ごす夏の夕刻など、思うだけで憧れてしまいます! 


シノブを入手して自分で手作りしてみるのも素敵ですよね。今では、小さな金魚蜂も一緒に吊るしたものなど、さまざまに涼の工夫がされた〈釣りしのぶ〉が見られますから、参考にしながらお気に入りの形を。私も園芸店へ行って、作れそうかどうか見てきたいと思いますw マンションでも、夏の午後にこんな涼風を感じるひとときはきっといいもの。


こんなホームページも見つけました。いろいろな形の吊り忍が写真で見られますよ。

「つりしのぶ園のホームページへようこそ」
http://www5e.biglobe.ne.jp/~sinobuen/


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※今回の「いわし」ご投稿は8月3日(月)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のピックアップ賞は8月4日(火)に「イエはてな」にて発表いたします。
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