リブ・ラブ・サプリ〜SEASON

「初夏の部屋の模様替え」by id:C2H5OH


その昔、衣替えと模様替えはワンセットの行事だったそうです。ウィキペディアによれば、「鎌倉時代になると、更衣は衣服だけでなく、調度品までとり替えることを含むようになった。」とのことです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%A3%E6%9B%BF%E3%81%88
実際わが家も、この時期は衣替えというより、部屋の模様替えの方が大きなイベントです。寒い時期のレイアウトは「集中」です。たとえばコタツという暖色の物体を中心に、床に座って目線を低くして集まっていくようなレイアウト。水平方向にも垂直方向にもギュッと圧縮を掛けたような空間の作り方が、暖か感のポイントだろうと思うんです。
このコタツを思い切って椅子とテーブルに変えてみると、垂直方向にぐんと広がりが出てきます。椅子もゆったりと配置すると水平方向にも広がりが出て、一転して「拡散」のレイアウトに変わります。これで涼しさが感じられる部屋に早変わりです。
和式の座卓を使う場合も、広がり感を出すようにレイアウトすると涼し気です。風鈴は音が涼しさを呼ぶと考えられていますが、私は思うに、これも高い位置に物を配置することで、垂直方向の広がり感を出すという意味もあると思っています。
書斎も思い切って配置換え。たとえば冬は窓を背にしていた机を、窓に向けてみたりします。
ファブリック類を取り替えて部屋の色から変えていくような模様替えは、年がら年中地味な色しかない書斎では限度がありますが、こういう配置換えで季節感を出していくやり方は効果が大きいと思います。狭い部屋でも窓との位置関係などを入れ換えてやるだけで、集中・拡散のレイアウトの切り替えが可能です。