「占いの語源と、自己流の色占いby id:SweetJelly


辞書をひくと「うら 1.こころ。思い。内心。→心(うら)もなし」(大辞泉から引用)とあるように、占いの「うら」は「心」の意が語源です。これに対して「おもて」は「顔」。時代劇の奉行所のお白州で「各々方『おもて』を上げい」という、あのおもてです。つまり占いとは、外見からでは見えない心の内を明らかにして悩み事を解決したりする、一種のカウンセリングだったんですね。
その昔、卑弥呼は占いによって政治を司っていたと言われますが、そもそも「うらない」という言葉は和語ですから、当時それを「うらない」とは言っていなかったと思います。卑弥呼がやっていたような未来の予言や吉凶の判断は、うらないというより、呪術に近い物だったのでしょう。
今も色々な占いがあります。伝統的な占い、新作の占い、日本に昔からある占い、海外の文化に由来する占いなどなどそれは様々ですが、私は自分の心の状態をチェックするための、自己流の色占いをやっています。その日どんな色の服を着たいか、あるいはどんな色の場所を心地よく感じるかなどの、その日その日の色の好みで、心の状態を調べるのです。
たとえば今日は青っていう感じだなぁと思ったとします。青はリラックス感を与える色。青い色に接していると、体温、脈拍、血圧がなどが下がり、興奮が抑えられ、心身ともにリラックスした状態になっていくと言われています。また青は集中力を高める色とも言われています。脈拍をゆっくりと安定してくるので、時間の感覚がゆるやかになって、焦りや苛立ちが消えるんです。こういう時は創造力も高まっています。
でもちょっと待ってください。今日は青っていう感じだなぁと思ったその心は、今「青そのものだから」なのか、「最も青からかけ離れた状態だから求めている」のか、どちらでしょう。それを調べるには、補色についても検討します。補色には物理補色と心理補色の二種類がありますが、両者にそんなに大きな違いがあるわけではありませんので、だいたい反対の色、と考えればOKです。
青の補色は黄色です。黄色は自然の光に近い色なので、脳や体を活性化します。論理性や計算力などを基本とする思考力が高まり、理解力や判断力などが鋭くなります。でも黄色は神経を刺激する色ですから、それが強くなると行動が衝動的になったり一貫性がなくなったりもしがちです。こんな補色についての考察も含めて、今の自分はどっちかなと考えると、だいたいのことが分かってきます。
そうしたら今の自分に最も必要な色を使ったカラーセラピーで心を癒していくことも出来ますし、あるいは今が絶好調なら不安なく思う存分張り切っていくことも出来ます。
このように自分でも気が付きにくい自分の「うら(心)」を知ることが出来る自己流色占いは、ちょっと役に立つかなぁと思っています。


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