「冬のキャベツと違う!春キャベツのトクベツを味わいましょう」
by id:TinkerBell


春に取れるから春キャベツ、ではありません。
巻きがゆるやかで葉の質が柔らかく、生で食べるのに向いている種類のキャベツ。
それが春キャベツなんです。
冬に大活躍のロールキャベツなどに使ったキャベツとは、ちょっと品種が違うんです。
そこで、春キャベツの「トクベツ」を味わう食べ方を考えていきましょう。


なんといっても春キャベツの良さは生食です。
王道は千切りですよね。
キャベツの葉は外側と中の方で味が違いますから、
それがバランス良くミックスされるように千切りにしていきます。
もったいないからなんて、外側からはがして使っちゃだめ。
ざくっと二つ割りして、どんどん千切りにしていきます。
ちまちま使わず、一日で一個食べきってしまう勢いで食べてください。
ドレッシングは、私はうんとシンプルな、サラダオイルにお酢に塩コショウだけ、なんていうのが好き。
お酢の代わりにレモン汁でもすてきです。
凝らずにとことんシンプルに。
私はそんな春キャベツの食べ方が好きです。


これではあまりに当たり前すぎる書き込みで終わってしまうので、
春キャベツの「トクベツ」を生かした回鍋肉もご紹介してみましょう。
回鍋肉に使う野菜は油で揚げますが、
ここでは春キャベツの「トクベツ」を生かすために茹でて和えることにします。


材料は三人前として、
・豚バラブロック 400〜500g
・キャベツ 小振りなら1玉どかんと
・長ネギ 2本
・豆板醤 大さじ1杯半
・甜面醤 大さじ1杯半
・豆?醤 大さじ1杯半
・醤油 大さじ1杯半
・日本酒 大さじ1杯半
・ごま油(調味料として、また炒め油として) 各適量


まず豚肉を茹でましょう。
鍋に水を入れ、ブロックのままの肉を入れて火にかけます。
45分から1時間くらい、ことこと茹でておきます。
茹で上がったら鍋から出して冷ましてください。
あ、茹で汁は捨てずに他の料理のだしなどに使ってくださいね。
たとえば適当なお野菜を入れてお味噌で仕上げると、
豚肉のない豚汁が作れますよぅ(あはは)。


ネギは斜め切り。
キャベツの葉を一枚ずつはがして、5cm角くらいの四角に切ります。
さて、キャベツの湯通しです。
鍋にたっぷりのお湯をわかし、沸騰したらキャベツを入れ、しんなりしたらザルに上げてください。
これが油で揚げる代わりです。
この下ごしらえで、柔らかくフレッシュな春キャベツのトクベツを生かします。


茹でた豚バラ肉を切りましょう。
良く切れる包丁で、削ぐように薄切りにしていきます。
包丁が切れないとぐちゃぐちゃになってしまうので、よく手入れされた包丁を用意してくださいね。


中華鍋を強火で熱して、たっぷりの油を注いで鍋肌に馴染ませ、そして空けてしまいます。
油返しというわざです。
残った油は鍋肌を濡らしたごくわずかの油。
これで薄切りにした豚バラ肉を入れて炒めます。もちろん強火です。
豚肉にちょっと焦げ目がついてきたら豆板醤を加えて絡めます。
ネギを入れ、甜面醤と豆?醤を加え、さらに絡めるように混ぜながら炒めます。
日本酒、醤油を加えたらキャベツを入れ、
ごま油少々を垂らして味が均等になるように全体を絡めて火を止めます。
これで春キャベツのトクベツを生かし、中華にありがちな油の多用も抑えた、
ちょっとヘルシー指向の回鍋肉の完成です。


ほかにも春キャベツの良さを生かしたレシピが色々考えられると思います。
皆さんも寒玉系とは違うもう一つのキャベツのトクベツをたっぷり味わってください。


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