リブ・ラブ・サプリ〜SEASON

「おみやげはフキノトウ。小さな春探しの旅」by id:TomCat


先日、所用で訪れた先で、小さな春を探す小さな旅をしてきました。まず路線バスに乗って、行ける所まで行ってみます。もう駅前には全く雪は残っていませんでしたが、山あいに入ると、まだ残雪がありました。



道の下の田んぼに残った雪の上に、動物の足跡が付いていました。下まで降りて確認することは出来ませんでしたが、おそらくタヌキの足跡だと思います。



道の反対側に、雪の重みでバキッと折れてしまったらしい杉の木がありました。雪深い地域の山の春には、わりとよく見られる風景ですが・・・・。いやー、雪の威力って、ほんと、凄まじいものがあるんですね。



少し歩くと、何かの草の芽を見つけました。



まさに雪の下から顔を出した春って感じですね。ほのぼのです(^-^)



わ!! いいもの発見!! フキノトウです!! 周囲を見渡すと、可愛いのがぽこぽこたくさん顔を出していました。さっそく採って天ぷらに・・・・。



と思ったら、がちょぉぉぉぉん。ダメです。採取禁止。そうですよね。どんな土地にも所有者がいるんです。所有者の許可無く勝手に採取することは許されません。でも、フキノトウ・・・・、欲しい・・・・、うぅぅぅ。



山道を降りて国道に出ると、道の駅がありました。立ち寄ってみると、なんとフキノトウを売っています。それも1パック130円!! 安い!! もちろん早速買ったのは言うまでもありません。こうして春の香りをおみやげに、春を探す小さな旅は終わりました。



見てください、この雪解け水。これが雪国の春なんですね。この水がやがて田んぼを潤し、豊かな実りをもたらすことになるのでしょう。稲は熱帯原産の植物なのに、日本の稲作はこういう雪解け水に恵まれた地域で盛んです。豊富な良い水に恵まれる田んぼは、耕作による地力の低下が少なく、連作障害が起きにくいんですね。


そんなことも実感出来たこの小さな旅は、ほんの3時間くらいの行程でした。でも、東京では感じることのできない、雪の下から顔を出してくる春の息吹を満喫することが出来ました。皆さんも、こんなグリーンツーリズムによる春探し、ぜひやってみませんか。きっと楽しいと思います。