イエコト・ミシュラン

「自分専用の箸&食器を作る」by id:Yuny


うちの母が指導員を務めている、夏休みの子ども野外キャンプイベントでは、食事の準備のようなことは、各自専用の箸や食器を子どもたちに作らせるところから始まるそうです。竹は縦に割れやすくて加工がしやすいですね。そして、結構丈夫で長持ちする素材です。というわけで、竹で作っているそうです。


たとえば、ご飯をかき混ぜたり分けたりするしゃもじ、各自のお皿やお茶碗、飲み物のコップなどなど。


そして、自分用のお箸も作ります。普段使っているお箸が、必ずしも本当に自分の手の長さに合っているとは限りませんよね。そこで自分の手の大きさぴったりのお箸を作るのです。お箸は1咫(あた)半の長さがいいといわれています。利き手をグーの形に握ってから小指と親指を立てて、二つの指の間の長さを測ります。この1.5倍がちょうどいいそうです。
もちろん、自分で削った箸ですから、愛着も湧きます。最後に箸のお尻の竹皮をナイフで少し剥いて、自分なりのマークを油性マーカーで入れたりすれば目印になりますよ。


竹で作れば、木工の基本的なこと(ナイフや紙ヤスリの使い方……)を覚えられますし、竹用のこぎりやナタと普通ののこぎりやナタの違いも分かります。竹用のこぎりと木工用のこぎりとでは、歯の細かさが違います。竹は木に比べると繊維が入っていて固いので、普通ののこぎりだと切れないので、えらい細かく歯が入っています。また、刃もやや薄目に作られています。また、ナタは、木工用ナタは「片刃」で片面斜めになっています。竹用は「両刃」といって両面から斜めに削られている山型です。両刃じゃないと、割れ目が斜めに入ってしまってうまく加工できません(実際、竹を片刃ナタで加工しようとしたら痛い目に遭いました。まっすぐ下に割れてくれないんです)。
でも、竹ならではの道具の使い方、加工のコツを覚えれば、最初から中が抜けている分、様々なものをアイデア次第で作ることができて楽しいのです。


キャンプが終わったらそのときに作った箸を自宅に持ち帰れば、きっと、毎日の食事が楽しくなると思います。
……というか、ウチでは母の箸は自作箸です(^^)。わたしも作ろうかなあとか思いつつ。ちょっとうらやましいんですよ。自分のお箸は自分で作っているって、なんだかかっこよくないですか? というか、母かっこいい(身内をほめてるほめてる^^;)。


竹での食器作り。おおざっぱな所はこのWebページに書いてありました。良かったらごらんください。
* 竹で作る「竹食器づくり」(「森の恵み」を利活用」新潟県農林水産部治山課サイトより
o http://www.midori100.com/linksite/megumi/2_b.htm