「桜を愛でる」「国際子どもの本の日に」「ペット週間に」

#030テーマ
桜を愛でる」「国際子どもの本の日に」「ペット週間に


“リブ・ラブ・サプリ〜SEASON”フレーズ
「モン族の子供たちに習い、刺繍布絵本を作ってみる」by ハザマ


“メッセージ”
今年の2月、友人にすすめられてある展覧会を観に行きました。「刺繍でつづるモン族の物語」展。
布と刺繍で暮らしの風景が描かれた大きなタペストリーや、口承民話を刺繍で綴った布の本たち。ギャラリーのサイトの写真の通り、それはそれは色鮮やかで素朴な味わいに満ちた素晴らしい手仕事に感動しました。そして、「国際子どもの本の日」のテーマで一番に思い出したのが、そこで観たたくさんの布絵本でした。


それらの刺繍絵本そのものにまつわる歴史の物語を少しご紹介すると…。モン族は、紀元前から中国各地、ベトナムラオスの山々を移住して暮らしてきたアジア山岳地帯の少数民族。独自の生活文化を育みながらも、文字を持たないために、古くから記録手段として刺繍が用いられてきたそうです。そしてモン語をローマ字表記で記述するようになった現在でも、子供たちは幼い頃から針と糸を手に、刺繍で文字や絵を描くそう。とてもユニークな文化ですよね。
そんなモン族ですが、悲しいことにベトナム戦争の時、ラオスの内戦に巻き込まれて多くが難民となってしまいます。私が観た展覧会は、タイの難民キャンプに逃れたモン族の子供たちが「社団法人シャンティ国際ボランティアの会」の支援を受けながら、ひと針ひと針縫い綴った口承民話の布絵本だったのです。


そもそも文字がないことから、おそらくこれを契機として「本」というものをはじめて知り、作ることになったのであろうモン族の子供たち。縫い綴られた絵にも文字にも、このうえなく純朴でいきいきとした生命感があふれていて…。今の私たちのまわりに氾濫する文字や本や情報の世界とは異なる、とても人間的な生命とおおらかなやさしさをそれらの布絵本は放っていました。不思議なことに、私もまるではじめて本を見る子供のような気持ちになりました。


モン族の子供たちの刺繍絵本との出会いを大切に、その心に習って、私もこの機会に刺繍布絵本を作ってみようと思います。いとこや友達の子供たちに贈るつもりで、少しずつ。いつか自分の子供にも、心から伝えたいことをそんな本にして伝えられたらいいな、と思いながらw


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※今回のピックアップ賞は4月7日(火)に「イエはてな」にて発表いたします。
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