「風邪引きや 一人静かに イエ花見」by id:tough


風邪気味です。寒気がします。おまけに家族は皆出払っていて、家には私一人しかいません。普通ならとても気が滅入る状況ですが、しかし梅の花があります。花屋さんで購入してきた切り枝ですが、とてもきれいです。これで今日は室内花見と洒落込みました。
準備はまず床にレジャーシートを敷くところから。花見のお重は何にしようと台所をあさったらちらし寿司の素があったので、ご飯を炊いてちらし寿司にすることにしました。卵焼きとカニカマをプラスして、有り合わせにしてはなかなか豪華になりました。梅見にちなんで、ちょっと梅肉も散らしてみました。
お花見に欠かせないお酒は、友人にもらった新潟の名酒「越の寒中梅特別本醸造」です。実はこの「梅」の名を持つお酒があったことが、梅の切り枝で室内花見という発想のスタートになったのですが、このお酒は飲み口がすっきりとしていて、それでいて香り高く深い風味を持つ、すばらしいお酒なのです。もちろん一升瓶です。まだ口は開けていません。
食べ物飲み物の準備が整った所で、レジャーシートの横に台を置いて梅を飾り、ちらし寿司と一升瓶と背の低い湯飲み茶碗(花見の酒はお猪口やぐい飲みではなく湯飲み茶碗でしょう)を置いて準備万端。一升瓶の口を開け、湯飲みに注いでまずは一杯。くーっ、たまりません。
暖かい部屋で、美しい梅を愛でつつ、ちらし寿司をつつきながら酒を飲む。なんと豪華な休日でしょう。風邪なんかすっかり忘れて楽しんでしまいました。家族がいてくれればもっと騒げて楽しかったでしょうが、インドアお花見は一人でも十分に楽しめます。
今夜は一晩家族が不在で私一人ですので、これからささやかな一人サイズの鍋を作ろうと思います。ホウレン草があるので常夜鍋にします。タレは梅ダレでいこうと思っています。梅肉裏ごし2:出し汁2:みりん1の割合で混ぜるだけですが、これが豚肉に合うんです。風邪引きの夜には最適なメニューではないでしょうか。もちろん梅ダレで食べるからには、夜も室内梅見です。一升瓶の中身は、まだまだたくさん残っています。今夜もお楽しみが続きそうです。こんな楽しい週末をくれた梅の花に感謝します。


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