あの時聴いた思い出のメロディ…心に残る歌

#030 お題
あの時聴いた思い出のメロディ…心に残る歌」を教えて下さい


“ルポ・タイトル”
「深夜のラジオから聞こえた〈HAPPY TALK〉、今もマイハートソング」
by ハザマ


ルポルタージュ
幼い頃からこれまでに思い出のメロディは数々ありますが、今でもいつも口ずさむ歌がひとつあります。ご存知の方も多いはず、ミュージカル映画『南太平洋』で有名な〈HAPPY TALK〉。この曲をはじめて聴いたのは、高校生の時に深夜の部屋のラジオでした。しかも、『南太平洋』のサントラではなく、イギリスのパンクバンド(!)ダムドのギタリストであったキャプテン・センシブルがカバーした方の曲でした。チャーミングにはじけた、ちょっぴり切ない声を持つキャプテンの魅力についてはここでは置くとして…(笑)。


Happy talk, keep talkin' happy talk♪ と愉快なメロディにのせた素敵な歌詞は、こちらをご覧下さい。


好きなこと、楽しいこと話そうよ。いつも夢を抱いていなかったら、どうやって叶うっていうの? 高校生の私に、そんなメッセージがまっすぐ耳に飛び込んできました。
学校では受験、受験、で早朝や放課後の特別補講に授業に課題と、毎日疲れ切っていたあの頃。一方で、好きなバンド活動も絶対にやめたくないと、補講のない日や日曜日にメンバーの協力をもらって続けていたんです。今頑張って、大学へ行って世界を拡げていくんだっていう気持ちと、今好きなことしないでどうするのという気持ちをないまぜに抱えてふらふらになりながら、夜中に机で課題のノートをひろげて半ばぼんやりしている時…。深夜の静かな部屋でボリュームをしぼっていた傍らのFMラジオからこの曲、〈HAPPY TALK〉が聞こえてきたんです。ハッとしたようになって、ラジカセのスピーカーに耳を近づけて聴いたのを覚えています。やさしい英語でメッセージがそのまんますっと入ってきたことも。これは今の私に届いた応援歌なんじゃないかと思わずにいられないくらい、胸に響いてやみませんでした。


キャプテンがカバーしたこの〈HAPPY TALK〉を日本に特に強く紹介したのは、ミュージシャンの伊藤銀次さん。私が聴いていたのも氏の番組で、好きなプログラムだったのでちゃんとカセットテープにエアチェックしていました。録音した〈HAPPY TALK〉を繰り返しくりかえし聴いたものです。もちろん『南太平洋』もレンタルしてきて観ました。映画の中でも素晴らしいシーンと音楽でした。


その後、私は無事に大学に合格。バンドのメンバーもよろこんでくれて、合格が決まったと同時にその春から夏、自主制作でオリジナル・アルバムを録音し、進学で地元から離れても活動を続けました。


いつも好きなことを持って、話して、夢を叶えていこう。〈HAPPY TALK〉はそれからずっと、今でもマイハートソングです。そして口ずさみながら思い浮かべるのはやっぱり、あの時聴いたキャプテン・センシブルの〈HAPPY TALK〉です♪


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※今回のピックアップ賞は2月27日(金)に「イエはてな」にて発表いたします。
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