★★★(三ツ星)
忙しい、時間が合わないと言っても、誘い合って予定を摺り合わせれば、けっこう時間は生み出せることが多いと思うんです。
日頃、忙しい、家族と過ごす時間が取れないと言っているお父さん方も、会社の同僚と飲みに行ったりする時間は、実際の機会の有無は別として、わりと取れるという実感があるのではないでしょうか。それは予定の摺り合わせが可能な相手という認識があるからです。家族とも気軽な予定の摺り合わせが可能になれば、一緒に過ごせる時間がグッと増えてくるはずです。
イエ・イベントは、気軽で手軽な、お金も時間もかからないものを考えます。たとえば、新しい料理の作り方を覚えたから一緒に食べて、くらいのごく日常的な企画です。でも、いつもと違うテーブルクロスでもかけて、いつもは使わないランチョンマットでも敷いて、メインの料理の前に食前酒、料理が終わったらデザートと簡単なコース仕立てにすれば、立派なイエ・レストランの企画にグレードアップ。これで次回もまた付き合ってねと誘えます。
季節の行事をうまく暮らしに取り入れることも、誘いをかけるいいきっかけになりますね。イエはてなには目新しい季節の楽しみがたくさん集まりますから、そういうのをうまく使えば、いくらでも「今度○○したいんだけど、時間取れる?」と声がかけられると思います。
そのほか、わが家ではキャンドルナイトが完全に定着して、全国的に行われる夏至と冬至はもちろんのこと、何もなくても「そろそろまたアレやらないか」と誰言うとなく声がかかります。父からそんな誘いの言葉が出ると、母はもうデートに誘われた女の子のようにウキウキしながら料理の用意などしていますね。母のそんな様子を見た父もまんざらではないようで、最近は誘いをかけるチャンスを狙っている感じすら見て取れます。こういう恒例化できるイエ・イベントの定着作戦も有効でしょう。
父も私も仕事を持ち、休日にもそれぞれの付き合いが少なくありませんが、それでも家族同士誘い合えるようになった最近は、ずいぶん家族で何かをして楽しむ時間が増えました。
どこに出かけるとか、何を食べに行くといったレジャーばかりが家族の行事ではありません。家族サービスと気負わず、家族だから気軽に何気ないことにも誘っていけると考えて、同僚に「帰りにどうよ」と声をかける気安さで、それぞれの予定の摺り合わせをしていける習慣を作りましょう。もちろん予定が合わなければ遠慮無く断れ、誘った方も気持ちよく「じゃあまたこの次に」と言える気軽さも大切です。