「温かな火の楽しみ 心も体もホカホカ癒される薪ストーブ設置プロジェクト」by id:watena


こちらでもいくつかの薪ストーブの話題がありましたが、私もついに薪ストーブの導入を敢行しました。といっても既存の室内では防火対策を施すのが大変です。幸いわが家にはブロック積みの壁で出来たガレージがありますので、車を近所に駐車場を借りて移動させ(ちょっと邪魔物扱いで可哀想ですが)、空いたガレージを薪ストーブで楽しむ部屋にしてしまおうという作戦で臨むことにしました。
まずガレージの中を掃除してほこりっぽさをなくし、天井に照明を取り付けました。入り口をそこそこ防寒性のある木製の壁とドアで塞ぐと、なかなかいい部屋になりました。
いよいよ薪ストーブの設置ですが、煙突の設置に一番苦慮しました。壁面は左右コンクリートブロック積みで、煙突を出す穴を明けられる所がありません。向かい側は穴こそ開けられるものの、家屋が近く、熱を持つ煙突を接近させたくありません。木製の壁とドアで塞いだ入り口も庭沿いですから、熱を持つ煙突は人間が触れる恐れがあり危険です。結局壁面から煙突を出すのはやめて、ストーブから直立した煙突を屋根をブチ抜いて出す方法で行うことにしました。穴の隙間から雨水が入ってこないようにするなどの細工が必要で手間がかかりましたが、煙突に曲がり部分が無いため空気の吸い出しが良く、燃焼効率が良好で大成功でした。古材で薪を作り壁に積み上げ、あとはアンティークな(ぼろいとも言うw)木のテーブルと椅子を置いて完成です。
さて、薪ストーブの威力ですが、予想以上の物がありました。ここは部屋風に作り替えたといっても所詮ガレージで、今のところ、屋根には全く断熱が考慮されていません。単に風がしのげるだけで、火の気がなければ室温は外気温と変わりません。しかし薪ストーブをつけると、とたんに輻射熱で暑いくらいになります。お湯は沸くし、餅は焼けるし、炎を見つめていると心まで温まる感じが最高です。今のところ、火を落とすととたんに室温が冷えてしまいますが、天井に断熱を施せば、温まった空気をずっとキープできるようになるでしょう。
薪ストーブは、どこにでも設置できる物ではありません。室内の防火や換気の構造がクリアされても、煙が近所迷惑になるような場合には設置できません。でも設置の可能性がある人には、とても魅力的なストーブでしょう。最近はホームセンターでも薪ストーブを見かけることがあり、地球温暖化防止の面からも、排出した二酸化炭素が再び樹木に還流していく薪というエネルギーが脚光を浴びているようです。オール電化住宅というのがありますが、逆にオール薪・炭住宅などと計画できたら楽しいのではないかと夢見ています。


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