鬼まんじゅうby id:vivisan


名前はちょっと怖めの名前ですが、愛知・岐阜地方のスーパーには必ず売っている庶民派のお菓子があります。それが鬼まんじゅう。といっても中に餡子がはいっているようなお饅頭ではありません。小麦粉と砂糖とサツマイモを蒸した、いたってシンプルなお菓子です。
小さい頃、両親が働いているため、祖母に遊んでもらいました。
そんなときに祖母がよく作ってくれたのがこの鬼まんじゅうでした。
「おなかすいたでしょ。おやつ食べなさい」
とよく作ってくれたもので、不思議とこれを食べると心が落ち着いたのを思い出します。
この鬼まんじゅうは家庭でもよく作られます。素材から考えると、きっとモノのない時代に空腹を満たすための食べ物だったのかもしれません。
今では周りを見渡せばどこにでもあるのですが、時々むしょうに食べたくなります。
私はこれ、実は全国にあるものだと思っていたのです。


私が横浜に住んでいた際、同郷のおばちゃんと仲良くなり、そこのおうちに遊びにいったところ、鬼まんじゅうを出していただいたのです。
「なつかしいでしょ?」
おばちゃんの手作りの鬼まんじゅうは、祖母に作ってもらった味とは違いましたが、小さい頃のことを思い出させてくれるとっても懐かしい味ですっごくうれしかったです。
鬼まんじゅうって関東にはないって知ってた?」
そういえば・・スーパーの和菓子コーナーをみてもないし、和菓子屋さんでみかけることもありません。
これって郷土独特のお菓子だったことに気がつきました。
それからというもの、時々むしょうに食べたくなりました。しかし、関東では購入することができません。
わざわざ親にレシピを聞くのもなんなので、ネットで検索してレシピを探して作りました。
これを食べるたびに、おばあちゃんとの思い出がよみがえります。少しだけタイムスリップした気分です。


現在はこちらに戻ってきたので、親にレシピを聞きつつ作っています。
鬼まんじゅうもいろいろで、重曹などをいれて蒸しパンみたいな感じのものもあれば、白玉粉をまぜてもっちりした感じのものもいっぱいあります。
さつまいもって蒸したときのあのほくほく感と色が幸運をイメージしますよね。サツマイモの品種で七福というのがあるのでそれを使えば福をまねくことまちがいなしではないでしょうか♪


○材料
・さつまいも 100g
・砂糖    40g
・小麦粉   40g
・塩     少々


作り方
・さつまいもを1センチ角ぐらいのさいのめに切り、水にさらしてあくぬきをします。このとき、皮は残しておいたほうがいいです。
・水を完全に切った状態のさつまいもに砂糖をまぶします。砂糖がとけるまで待ちます。多分30分ぐらい。
・小麦粉と塩をまぜます。水分がたりなければ水を少しずつたしてもよいです。
・蒸し器にふきんを敷き、スプーンで形を整えて、15〜20分ぐらい蒸します。皮が透明になったらできあがりです。


もっちり感が好きなら、小麦粉の半分を白玉粉にかえます。
砂糖は嫌いなのでわたしはきび糖か黒糖をつかいます。
紫芋にすると色がむらさきになります。
手軽にできるホットケーキミックスをつかったレシピを見つけてみました。ご参考に♪
http://kazuko-w.ld.infoseek.co.jp/bun.html


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