「子供を守り、家庭円(猿)満・良縁(猿)・子縁(猿)に恵まれる縁起物、飛騨のさるぼぼ」by id:YuzuPON


「ぼぼ」とは飛騨の言葉で赤ちゃんのこと。さるぼぼというと、猿の赤ちゃんという意味になります。厄、特に天然痘よけの御利益があると言われる赤い色の布で作られた素朴なお人形です。
山深い飛騨の地は気候が厳しく農業が難しいため、男は建物作りの職人などとして働きに出ることが多かったそうです。これが後の「飛騨の匠」につながっていきますが、村に残る女や子供は大変でした。そんな厳しい暮らしの中で、母から子に贈られる手作りのおもちゃ。乏しい布地の中から、少しでも子供が守られるようにと、疫病避けの効果があると信じられていた赤い布を選び出して作られたお人形。それが飛騨のさるぼぼの原型でした。後に厄除け・疫病避けのほか、猿が家庭円(猿)満・良縁(猿)・子縁(猿)につながるとして、縁起物として好まれるようになって今日に至っています。
今、日本は大変貧しい国になっています。働けば働くほど貧しくなっていくワーキングプアなどと呼ばれる人たちが労働人口の多数を占めるようになってきて、それが少子化の大きな原因の一つになっています。そんな今の日本にこそ「さるぼぼ」ではないでしょうか。
さるぼぼの御利益で現代社会の疫病と言うべき格差を是正し、正規雇用を推進させ、みんなが安心して子育て出来る国にしていけたらいいですね。


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