「紙」「縁起物」「ガーデン」+「言い伝え&おまじない」

#020テーマ

」「縁起物」「ガーデン」+「言い伝え&おまじない


“リブ・ラブ・サプリ〜FORTUNE”フレーズ
「お正月に、縁紅紙で小さなお祝いの包み三種」by ハザマ


“メッセージ”
紙、縁起といって思い浮かべたのは、日本古来の折形。紙一枚でさまざまなカタチをつくり、贈り物包みやご祝儀袋など礼をあらわした折形は、凛とした美しさを湛えていますよね。私もうちにある折形の本に習いながら、手元にある紙でアレンジして贈り物を包んだりします。今、本をひらいて、これはぜひお正月におぼえておこうと思った折形があったのでご紹介しますね。


用意するのは、白い和紙の縁をほんの少し赤く染めてある縁紅紙(ふちあかがみ)。四方を紅で縁どることで災いを払うという意味、そして寿の意味をあらわすお祝い用の紙です。いくつか大きさがあるようですが、15センチ角の懐紙ほどの大きさのもので、まずは粉包みから。昔から貴重とされた胡椒や山椒、胡麻や塩などの香辛料は、大切に和紙で包まれたそうです。


写真は手元に縁紅紙がなかったので、お祝用の利休懐紙で作ってみたもの。
左から箸袋、お年玉袋、粉包みです。


[粉包み]
まず正方形の下4分の1を上に折り上げます。そして右下の端を左上に上辺まで持ち上げ、三角になるよう折り上げます。左にあまった長方形を右に折ると、今度は右下にあまる部分ができるのでこれを三角に沿って折りあげて、全体が二等辺三角形に。さらに真二つに折って、先程折り上げてできた小さな三角に差し込んで出来上がり。中にお赤飯用の塩などを入れて食膳に添えます。赤い縁が見えた三角の小袋です。


[箸袋]
本来はもっと大きな和紙や半紙で作るのが正統なのですが、同じ縁紅紙でも簡単な祝い箸袋ができます。縦にほぼ均等に三つ折に、上にくる左の紅の部分だけ少し端からずらして折ります。そして下を2センチほど後ろ側に折り上げれば出来上がり。


[お年玉包み]
縁紅紙を天地左右に角がくるように置き、真ん中を右に折り、天地の中心に紙幣を(長辺を四つ折りにしたものを縦にして)入れ、下の三角を上へ折り上げ、同じように上の三角を折り下げます。右に出た三角を内側に折ると長方形になり、さらに右端を左右の中心まで折ります。先程折り下げた部分を一度上へ抜き、引き出した天の角を折り下げて、下の袋になった部分に差し込んで出来上がり。これは旅館で渡す心付けなどでも使える気軽な包みです。


この縁紅紙をひとつ用意すると、そのまま鏡餅の敷き紙としても、角をずらして二つ折りにして和菓子のかいしきなど、いろいろに使えて、お正月に活躍しそうです。

礼をこめて折る日本の折形、小さなものからいかがですか?


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※今回の「いわし」ご投稿は10月27日(月)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のピックアップ賞は10月28日(火)に「イエはてな」にて発表いたします。
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