「交通事故にあった犬を皆で助けた事」by id:shimarakkyo


私が中学ぐらいの時です。


買物の帰り道に「キキーーーッ バン!」という急ブレーキの音がしたので見てみると、軽自動車が路肩に止まっていて、その前にはまだ生後半年ぐらいしか経っていないであろう犬が血を流して倒れていました。


走りよってみると、ぐったりしています。首輪をしていなかったので、野良犬だったんだと思います。「お医者さんに見せなきゃ!」と思っても、かかりつけの獣医さんは車で20分の距離。


夕方で人通りもそれなりに多く、音を聞きつけて近所の人がやって来たのですが、私が犬を抱きかかえて困っているのを見て取るや。。。


誰かがまず近所の獣医さんの電話番号を調べ、獣医さんに時間外診療をお願いし、
誰かが車の手配をし(犬をはねた車は走り去ってしまっていたので)、
誰かが私に手を貸してくれて犬に応急処置を施し、
誰かが私の買物を私の家に届けてくれ(私は犬の側を離れる気にならず、その説明もしてくれたそうです)、
誰かが車を運転して私と一緒に獣医さんに行ってくれて、
犬を助けてくれました。


足の骨が折れていた犬は、ちょっとびっこになってしまいましたが命は助かり、その時に車を運転してくれて、治療代金を払ってくれた人の所に「これも何かの縁」と引き取られていきました。


犬を引き取ってくれた人の家族と、私の家に事情を説明してくれに行った人とは、まだ付き合いが続いています。軽自動車が縁で飼われた犬は「ケイタロー」と名付けられ、最近まで生きて大往生をとげたそうです。「私はいい街に住んでいるんだな」としみじみ思った出来事でした。


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