「あ…あの音は一体何だったのか…?!」

「あ…あの音は一体何だったのか…?!」by ハザマ

今から十年ちょっと前、京都で初めて住んだマンションでのこと。私の部屋は3階で、L時型の建物の一番奥にありました。少し変わったワンルームで、ドアを開けると玄関がなくてすぐ部屋、という間取りだったので、ドア外の廊下に気配があればすぐに気づきます。ですが屋内廊下ですし、一番奥に部屋があるので、普段うちのドアまで来るのは私だけ。届け物やお客さんの時には足音がしてピンポンが鳴るという感じでした。
それがある晩、遅くまで起きていて明け方4時くらいに眠ろうと床に入ったところ、しばらくして突然!ドアの前あたりで、まるでシャンデリアが落ちたかのようなガシャーン!という落下音がしたのです。何か大きな物が落ちて壊れた音です。足音も物音もなく静まり返っていたところに、突然ビックリするような破壊音。誰も通るはずのないうちのドアの前で一体何が起こったのか想像もできず、ドアを開けるのも怖くて、心臓がバクバクしながらそのままじっといない振りをしていました。かたずをのんで様子を伺っていましたが、その後はまた静まり返って何の気配もありません。眠ろうにも怖くて眠れず、結局朝8時頃になって、思い切って廊下を見てみることに。ところが…ドアを開けてみると、そこには何も、何のカケラもありませんでした。明らかに何かがガシャンと割れた音だったのに…。それに、その前後に足音も気配もないのはおかしいではありませんか…。
この話を誰にしても、夢を見たのだとか、気のせいだとか言って信じてくれません。でも、あの音が気のせいなんて!目もぱっちり起きてたし!
これは本当の話。そして、その数年後、私はまたしても同じような怪事件に遭遇することになるのです…。(つづきはお泊りで!)


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※今回の「いわし」ご投稿は8月16日(木)正午で終了とさせて頂きます。


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