イエコト・ミシュラン #074 ピックアップ賞・ノミネート賞
さて、今日は“イエコト・ミシュラン”#074のピックアップ賞・ノミネート賞のご紹介です。今回は、「キッチン家電活用レシピ・コンテスト」のテーマで、さすが〜!とうならされるアイデア・レシピをたくさんお寄せいただきました! 「ホットプレートで石焼きビビンパ」「炊飯器でコンフィ」「レンジで超簡単パスタ」、フードプロセッサで簡単にソースが作れる「おいしい涼パスタ」や、電子レンジで「半熟たまご」、ホームベーカリーを自分なりに駆使して「簡単パン作り」、ご夫婦で楽しまれているという「小さなホットプレートでお手軽鉄板焼き」……。みなさまが日頃楽しまれているクッキング・エピソードも、とっても素敵でした!
そんななかから、実際にキッチンで工夫されているアイデアも素晴らしいレシピを、★(一ツ星)〜★★★(三ツ星)のピックアップ賞&ノミネート賞に選ばせていただきました。省エネ、エコ・クッキングにもつながるいろんなお料理アイデア、どんどん活用していきたいですね!
*今回のピックアップ賞は、〈みんなの住まい〉2011年9月末日公開の特集記事として編集、ご紹介させていただきます。
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★(一ツ星)
ケバブには、お馴染みのドネル・ケバブのほか、シシュ・ケバブ、コフテ・ケバブなど色々な調理法があります。ご紹介するのはこのうちのコフテ・ケバブ。ミンチに香辛料などを練りこで焼いていくものです。ケバブにはラムやチキンなどが用いられますが、ラムの挽肉はなかなかないので、これをフードプロセッサでやっちゃう作戦です。
材料はアバウトでいいのですが、二人で食べるなら、
ラム肉 200g(部位は適当で大丈夫)
たまねぎ 小振りのを半分くらい
ニンニク 1かけ
焼く時に使うオリーブオイル 適宜
塩 岩塩をミルでひいて小さじ1
スパイス類
コリアンダー 小さじ1
クミン 小さじ1
フェンネル 小さじ1/2
ブラックペッパー 小さじ1/2
ぐらいの感じでいいと思います。
フードプロセッサにも色々あると思いますが、ホールのスパイスが砕ける物なら、たまねぎとニンニクを入れ、ホールのスパイス類も入れて、高速で回して一気に粉砕してしまいます。刃を替える場合はここでミンチ用に替えて、適当に切ったラム肉を入れ、塩を振りかけてさらに回します。回しているうちに塩の働きでミンチになった肉に粘りが出てきますから、そうしたら取り出して手で軽く練って空気を追い出して、肉200gなら4等分して、薄っぺらいハンバーグみたいなものを4枚作りましょう。分厚いのがお好きなら2等分でもいいですね。
焼くのもホットプレートでできます。熱したプレートに軽くオリーブオイルを塗ってジュー。両面をこんがり焼きましょう。焼けたら別途用意したピタパンや薄切りのパンにお野菜などと一緒に挟み、お好みでケチャップなどをかけて食べます。辛いのが好きな人はチリソース。さわやかなヨーグルトソースなども用意できるといいですね。これはヨーグルトを清潔な布巾などに乗せて水切りをして、お好きな味付けにして作ります。お野菜は、薄切り晒したまねぎ、トマト、レタスなどが定番でしょうか。
お肉のパテをたくさん作ってテーブルで焼きながら食べたら、パーティーメニューにも使えると思います。立食形式ならパーティールームの一角にホットプレートを置いて、ケバブ屋さんを開店。回して焼いてそぎ落として作るドネル・ケバブは特別な装置がないとできませんが、ミンチにして焼くコフテ・ケバブならとってもかんたんです。
★★(二ツ星)
お米の上に他の料理の素材を乗せて炊き、一緒に加熱してエネルギーと手間を省くというアイデアがありますが、実際にやってみると炊き上がったご飯に匂いが移って美味しくなかったり、乗せておいた素材にもご飯粒が貼り付いて使いにくかったりと、なかなかうまくいきません。
そこで、それらを解消しつつ手軽にランチメニューを作っちゃう方法です。
お品書きはピラフ風混ぜご飯とポタージュ。
もう分かっちゃいましたね。
そう。ご飯に味付けをしちゃうなら別料理の素材を一緒に乗せて炊いても匂い移りが気になりませんし、ポタージュなら素材にご飯粒が貼り付いていても、一緒に攪拌すればそれはトロ味付けになるという寸法です。
ただしご飯はポタージュ用素材を乗せて炊きますから、ピラフの具材まで一緒に乗せてしまうと炊飯器の能力をオーバーして、ご飯に芯が残ってしまったりします。
そこで具材は別調理。炊き込みではなく混ぜご飯仕様とすること。
これがこれからご紹介する方法の核心です。
材料は3〜4人前。
【お米】 3合
【ポタージュ用素材(例)】
・かぼちゃ 小さな物半分くらい
・牛乳 1カップ
・固形スープの素 1個
・塩、コショウ 少々
【混ぜご飯具材(例)】
・鶏肉 150g(大きめのモモ肉1パックの半分くらい)
・ベーコン スライス2枚
・タマネギ 半個
・ニンジン 1/4本
その他お好みの野菜類。パプリカとか茹でたホールのコーンとか。
・プチトマト 人数分×3個(3人前なら9個)
・固形スープの素 1個
・塩、コショウ 少々
カボチャは種とワタを取って、煮付けにするくらいの大きさに切って皮を切り落とします。
カボチャの皮は粗みじん。これはポタージュではなくご飯に混ぜちゃいます。
お米をといで炊飯器に入れて通常通りの水加減(ちょっと固めに炊く水加減がいいかな)。
その上にカボチャの皮の粗みじんをパラパラ。
さらにカボチャの身を乗せて蓋を閉めてスイッチオン。
炊いている間にご飯に混ぜ込む具を作りましょう。
鶏肉は適当に切って塩コショウして揉み込んでおきます。
タマネギ、ニンジン、その他の野菜はみじん切り。
ベーコンも適当に切って、油を引かないフライパンで乾煎り。
脂が出てきたらそのまま鶏肉を入れて全体に焼き色をつけ、タマネギ・ニンジンその他野菜類を入れて炒めます。
仕上げに固形スープの素を崩し入れ、ざっとまぜて火を止めます。
コンロを使う作業はこれで終わり。
ペーパータオルを敷いたバットかお皿の上にあけて、余分な油を切っておきます。
プチトマトは生で使いますから、半切りにしておいてください。
ご飯が炊き上がったら、カボチャの身を取り出してフードプロセッサに入れます。
炊飯器の中のご飯もお茶碗半分くらい取り出してフードプロセッサに。
炊飯器の方には炒めた具を入れてご飯とよく混ぜ、味を見て塩コショウを足し、蓋をしてしばらく蒸らしておきます。
フードプロセッサの方には潰した固形スープの素を入れ(少量のお湯で溶いておくとさらによし)、牛乳半カップ程度を注いでスイッチオン。
お米の粒々がなくなるまで回したら残りの牛乳を入れてさらにかき回します。
塩コショウで味を調え、必須じゃないけどできればシノワで漉しながら、各自のスープ皿に注いで電子レンジでチン(逆に冷蔵庫で冷やしても構いません。冷・温どちらにも対応します)。
あとは生クリームを流し入れたり、適当な浮き実、パセリのみじん切り(いずれも分量外)などを乗せて、これでポタージュはできあがり。
炊飯器の方もしばらく蒸らすと味が落ち着くと思いますから、これもお皿に盛りつけて、半切りプチトマトを飾り、チーズ(分量外)があったらそれも小さなサイコロに切って乗せ、パセリのみじん切りあるいはオレガノ(これも分量外)などをちらしてできあがり。
これに有り合わせの生野菜でサラダでも添えれば、かなり手抜きをしているのに、なかなか豪華なランチメニュー一揃えが整います。
ピラフ風混ぜご飯はチキン+ベーコンをシーフード+バターに替えてもいいですし、ニンニクを利かせてツナ缶で、なんていう手もあります。
カレーパウダーやカレールーを活用してカレー風味にしちゃうのもありですね。
ポタージュもジャガイモ&タマネギ、サツマイモ、その他色んなお野菜が活用できます。
以上、素材を替えるだけで毎週末のお昼がこれだけで賄えるキッチン家電活用ランチでした。
★★★(三ツ星)
たこ焼き器で肉団子を作るというアイデアを聞いてやってみました。丁寧に作ればとても美味しい肉団子が次々出来るのですが、いい加減にやっていると中身が生焼けなんていうこともあり、せっかくのたこ焼き器の気軽さが十分に生かされませんでした。
そこで、加熱しなくても食べられる食材だけで作ってみようと思い立ち、豆腐ハンバーグのレシピを参考にやってみることにしました。
材料は、豆腐1丁あたり卵1個、タマネギ大1個、塩胡椒適宜、そしてパン粉です。パン粉は豆腐が入っていた容器で計って八分目ほど。かなりどっさり使います。
豆腐は絹でも木綿でも構いませんが、私は絹の方が美味しいと思いました。絹の方が焼いた時にふっくら仕上がるのです。豆腐は予め押しをして水切りをしておきます。
タマネギはみじんに切ります。炒めるか炒めないかはお好みで。炒めないで使う場合は、食感の点から、少し気合いを入れて細かくした方が美味しいと思います。タマネギでなく長ネギを使っても美味しいです。さらに生姜を加えてもいいですね。
豆腐の水切りが終わったらボウルに入れ、グシャッと崩してパン粉を加え、軽く混ぜたら卵も加え、塩胡椒をしてよく混ぜます。混ぜるというより練る感じ。ここは普通のハンバーグ作りと同じですね。そしてタマネギを加えて均一に混ぜたら後は焼くだけです。
たこ焼き器を熱して油を馴染ませ、豆腐生地を入れて焼きます。適宜コロコロやっているとそのうち香ばしい焼き加減になってきますから、熱々を好きなソースで食べましょう。洋風のハンバーグソースや肉団子的な甘酢あん、あるいは、おろしポン酢や、和風のテリヤキのタレなども良く合います。肉無しなのにこんな風味が出るのかとビックリするくらい美味しいです。豆腐生地の中にチーズを入れて焼いても美味しいですよ。
ついでにポテトサラダもたこ焼き器で焼きましょう。ポテトサラダをそのまま丸く焼き上げても美味しいですし、溶き卵を入れてその上にポテトサラダを乗せて転がし、卵焼きコーティングにするとさらに豪華。全て生で食べて差し支えない材料のみを使いますから、生焼けでもお腹を壊すことはありません。卓上で本当に気楽に焼いて楽しむことが出来ます。
あ、主食も欲しくなってきました。残り御飯にオカカと胡麻でも混ぜて、たこ焼き器でミニ焼きおにぎりにしてしまいましょう。梅肉混ぜ御飯でも美味しいです。コロコロ転がして香ばしく焼けてきたら、刷毛で醤油を塗ってさらに焼きます。こうした色々な物が全て卓上で作れるのがたこ焼き器の強みですね。
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