イエコト・ミシュラン #065 PickUp3



みなさまこんにちは、hazamaです。今日は月の最終日、〈みんなの住まい〉サイトの最新号公開日ですね! 〈イエはてな〉からもまた新しいカバーストーリーと、特集コンテンツの“イエコトミシュラン”記事が掲載されます。カバーストーリーは「家族で選ぶ懐かしのメロディで大掃除」、そしてクリスマス特集には「クリスマスにとっておきのイエ・イベント」のページ。明日から12月ということで、年末にかけてのスペシャルなイエ時間を楽しむコンテンツがいっぱいです! ぜひみなさまもゆっくりのぞいてみてくださいね♪


イエコト・ミシュラン #065 ピックアップ賞・ノミネート賞

さて、今日は“イエコトミシュラン”#065のピックアップ賞・ノミネート賞のご紹介です。今回は、「素敵な日本を発見!気楽に和の時間コンテスト」のテーマで、興味深く多彩なメッセージをたくさんいただきました! 風呂敷や畳、和菓子にお抹茶、日本の伝統音楽や書道、活花に香りに日本の庭、玄米やお漬物、古民具や江戸しぐさまで、また今回も新しく教えていただいたこと満載でしたw


一部ご紹介すると、「お茶を飲みながら、庭の緑を観賞」「玄米食。和の心。精製しない食卓」「自家製ぬか漬けでお茶漬けの夜食」「たたみを感じる」「ししおどし」「茶道」「茣蓙」「おにぎりの具材」……。「こたつでみかん、ほかほかお鍋〜」では、そんな日本ならではのシーンが登場する小池真理子さんの掌編小説「年始客」もご紹介くださったり、みなさまお気に入りの暮らしの和の時間と光景が彩り豊かに。


そんななかから今回も、独自の視点から素敵な日本時間をコーディネートしてご提案くださったイエコト・メッセージを、(一ツ星)〜★★★(三ツ星)のピックアップ賞&ノミネート賞に選ばせていただきました。「素敵な日本を発見!」しながら、暮らしにまた新鮮な時間が生まれそうです!


*今回のピックアップ賞は、〈みんなの住まい〉12月28日公開予定の特集記事として編集、ご紹介させていただきます。



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 ★(一ツ星)

「香りで楽しむ日本の心」by id:SweetJelly


香りを楽しむ文化は洋の東西を問わず存在しますが、日本の伝統文化では、香木の香りを楽しむことがその中心です。しかもそれを煙を出さないように慎重にくゆらしながら、立ち上る香りを楽しむのです。その香りを感じることを、日本では「香を聞く」と表現します。この繊細な香りの文化は、華道や茶道とほぼ同じ室町時代に、香道として大成されていきました。この日本独自の美意識によって育まれてきた香りを、現代生活にも生かしていきませんか。


香木を本格的に香らせるには、専用の炭を熱源にして灰で温度調節をするという香炉が用いられますから、炭を熾したり灰を整えたりと、かなり手間がかかります。また、上手に焚けるようになるには少しの慣れも必要です。でも最近はいい物があるのです。


たとえば蝋燭を熱源にした香炉。蝋燭に火を付けて、上に香木を乗せるお皿をかぶせれば、それだけで手軽に、平安時代の姫君も楽しんでいたであろう香木の香りが楽しめます。香木は、くゆらす温度が大切ですが、それは蝋燭と香木を乗せたお皿との距離で調節します。蝋燭ですから燃えていけば短くなって温度が一定しませんが、香道の聞香(もんこう)のような掌の香炉からほのかに立ち上る香りを直接楽しむデリケートな焚き方ならいざ知らず、室内に香らせる空薫(そらだき)なら、こんな簡易な方法でも結構楽しめます。欠点は、蝋燭の燃焼の匂いが混ざってしまうこと。特に火を消した時の匂いは目立ちますから、消火は室外で行うようにいたしましょう。


さらに簡易で欠点も少ない現代的な香炉として、電気を熱源に使った物もあります。これは温度調節もしやすいですし、熱源の匂いもありませんから、とても簡単に香木の香りが楽しめます。私が持っているのは、伝統的な香炉と同じように銀葉(雲母の薄片)を乗せて使用する物なので、香り方もなかなか本格的です。欠点は、ちょっと価格が高いことと、熱源が地球温暖化につながるエネルギーに依存してしまう点。


伝統的な香炉は熱源が炭ですし、蝋燭の香炉も木蝋など植物由来原料の蝋燭を使えば、どちらも二酸化炭素の発生と固定の均衡を崩しません。が、電気ではそうはいきませんね。些細な排出とはいえ、やはり四季の自然の美しさを尊んできた和の心を楽しもうとする時に、それに逆行する二酸化炭素の排出は胸が痛みます。電気香炉は、日頃から省エネに努めて、それでお金と二酸化炭素排出量を節約して買ってください。こういう自然環境を尊ぶ配慮も、和の心のひとつだと思います。


さらにお香と環境について書いておくと、上質な香木として珍重された伽羅(きゃら)は、今はワシントン条約希少品目第二種に指定され、容易には輸出入が出来なくなっています。植物その物が絶滅の危機にあるということではないと思いますが、お香のお店のサイトにこんな説明がありました。
http://www.yoshihashi.co.jp/shop/kotoba/soboku/soboku.html#san

沈香のとれる産地はベトナムカンボジアインドネシア等です。
沈香のある場所は、ジャングル。しかも戦争があり地雷が沢山。
よって人が入っていける場所にはもう沈香はありません。
しかも、木にバクテリアが作用して樹脂化したものなので人工的に作る事はできません。
ですから、今現在使用しているものがなくなればもう沈香はありません。
沈香のなかでも伽羅は最良のものです。だからとても高価なのです。


どうやら長く続いたベトナム戦争の傷跡が、今も尾を引いているようです。


日本の伝統の香りとはいえ、その原料は遥か昔から、海を渡って日本にもたらされてきた物でした。その貴重な香木を大切に大切に、少しずつ少しずつ使って香りを楽しんできたのが、千数百年にわたって日本で育まれてきた香の文化だったのです。


今私達が容易に入手できる香木も、やはり産地の多くは東南アジア諸国です。香は心を落ち着け、安らげてくれますが、その香を聞く時には、戦争なんて必要のない世界の安らぎと安定も願っていきたいものですね。


ちなみに香の楽しみを道にまで高めた香道も、足利将軍家の近臣であった志野宗信(香道および茶道の志野流初代)が、戦乱による世相の悪化を憂い、将軍に香や茶や連歌などをすすめ、武家政治の中にも温雅な思想を打ち立てようとしたことに始まると言われています。香はただ香りを楽しむだけでなく、世の中の平和安定を願う心の文化でもあったのです。
http://www.okou.or.jp/manabi.html


そうしたことも踏まえながら、繊細な和の香りの美を、まずは手軽な道具で楽しんでみてください。忙しさに紛れて温雅さを忘れがちな毎日の中に和の香り。煙を立てて焚くお線香や洋風のアロマオイルとはまた違った伝統の香りが、ゆったりとしたくつろぎをもたらし、心も体も癒してくれると思います。


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ミシュランコメント

香木や「香道」のことをこんなにつぶさに教えてくださったのは初めてではなかったでしょうか。その歴史や、日本人独自の香りの楽しみ方や五感の繊細さを知りながら、イエでも少しだけあらたまった気持ちで香りとくつろぎの時間を過ごすことができるんだと、とても興味を惹かれました! 日常的なアロマもいいけれど、手軽な道具で香木を焚いて、雅な気分とともに心静かに過ごしてみる。香炉などの道具も、季節によって選んでみたり、普段もそこにあるだけで心を風情で和ませてくれる素敵なアイテムになりそう。日本の伝統文化を学びながらすぐにでも暮らしにとり入れることができる香り豊かなメッセージに、大きなを贈呈します!

 ★★(二ツ星)

「琴や尺八・三味線などの音で和を楽しむ」by id:TomCat


箏曲「春の海」(宮城道雄作曲)が流れてくると、季節にかかわらずお正月気分に浸ってしまう人は少なくないと思います。このように、音で呼び起こされるイメージというのには、とても鮮やかなものがあると思うのです。「春の海」に限らず日本の伝統的音楽の名曲は様々ありますから、それらを暮らしの中のBGMに取り入れてみませんか。琴や尺八、三味線などの音色が流れてくると、もうそれだけで、どんな場所にも和の空間が広がります。


たとえば雅なお琴の音色を聞きながら、お気に入りの和菓子でおいしいお茶。考えただけでも和むと思いませんか。さらにテーブル上に季節の花を和風に飾ったりすると、いつものリビングが趣のある和空間に早変わりです。お花は、小さな剣山と、ちょっと深めの陶器のお皿などを組み合わせて飾りましょう。生けたお花を乗せる花台の代わりには、和風の鍋敷きなどが使えます。


三味線もいいですね。夜、部屋の明かりを落として、しっとりとした三味線の音色を聞きながら月を見上げる、なんていかがですか。凍てつく夜空の冴え冴えとした月を眺めていると、「おまいさん、一本つけましたよ」なんて恋女房の声。「いよっ、嬉しいねえ、おめェもここに来て一緒にどうでェ」。こんな時は、照明をフロア直置きの小さなスタンド一つにしてみましょう。これが行灯の代わり。三味線の音に合わせて、「わしとおまえは羽織の紐よ 固く結んで胸に置く」なんて都々逸の一つも口ずさんでみたくなるような、粋な晩酌が楽しめます。


こういう和空間の演出に使える音楽を色々ストックしておくと、お正月や雛祭りなどの伝統行事はもちろん、和風のホームパーティーなど、様々な場面で活用していけますね。ご近所様にご迷惑にならない程度の音量で庭にも聞こえるように鳴らしてやると、夏の夕涼みなんかもいい雰囲気。春秋のうららかな日には縁台に緋色の毛氈でも掛けて、お庭でプチ野点なども楽しんでみましょう。お抹茶と、ちょっと上品なお菓子の用意があればそれだけでお友達が呼べる、気軽な和のガーデンパーティーです。


さて、和楽器が奏でる音色は、もちろん普通の音楽と同じように鑑賞してもよいのですが、ここでもうひとつ、ちょっと目先を変えた鳴らし方を提案してみたいと思います。それは、離れた部屋で鳴らすという方法です。イメージとしては、箏曲を鳴らすなら、たとえば源義経にまつわる浄瑠璃姫伝説のような感じです。それはこんな物語。


身分を隠してとある長者の家に一夜の宿を借りた若き義経は、夜の庭を散策していました。すると、どこからともなく聞こえてくる琴の音。はて、誰が・・・・。月明かりの下で目をこらすと、美しい姫が琴を奏でていたのでした。義経は笛の名手です。愛用の笛を取り出し、その琴の音に合わせて吹きはじめます。ここから、義経と姫の、美しくも儚い恋物語が始まっていくのでした。


なんていうシーンも思い浮かんでしまう、とても素敵な時間が楽しめますよ。音源の位置を離して、部屋というアコースティックな空間を通して流れてくる音に耳を傾ける。この風情もまた格別です。音楽がその存在を主張しすぎない、環境の一部として漂ってくるような聴き方もまた、素敵な和みのひとときを演出してくれることでしょう。


CDを探す時は、「邦楽」ではなく「純邦楽」のカテゴリで探してください(CDショップで言う邦楽は、ほぼJ-POPとイコールです)。探してみると、意外にたくさんのCDがリリースされています。日本の伝統音楽にもそれは多彩なジャンルがありますから、とりあえずは安価なレンタルを利用して、色々聴いてみるといいですね。とにかく数を多く聴いて、お気に入りの曲を見つけ出してみてください。図書館にも貸し出し可能なCDが資料として置いてあると思いますので、ちょっと覗いてみましょう。


また、テレビではNHK教育、ラジオではNHK-FMで、様々な日本の伝統音楽を扱った番組がありますので、そういう放送の利用もお勧めです。毎日何かしらの「純邦楽」番組がありますから、今まであまり馴染みがなかった人も、これを機会にぜひ。音楽への理解を通じて心の中の「和」を育んでいくのも素敵なことだと思います。
http://www.nhk.or.jp/koten/bangumi.html


色々な曲をコレクションして、暮らしの中の様々なシーンに和の音楽を生かしていきましょう。今夜の私は、バスルームの隣の脱衣室で新内でも流しましょうか。今夜は長湯になりそうです。


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★★ ミシュランコメント

お琴や三味線、尺八の音。考えてみると、日本文化のなかでもなかなか身近で触れることがなくなったものですよね。そのたおやかな音色や旋律も、よほど詳しい人が身近にいないかぎりイエで耳にすることもない。けれどそれを、お茶の時間やお花を活けるひとときのおともにしたり、お正月や雛祭りといった日本の季節行事のなかにとり入れてみるという気軽な発想。これなら少しずつ音源を探してきてできそう、と思わせてくれる素晴らしいアイデア★★贈呈です! ご紹介くださったラジオの「純邦楽」番組をまず聴いてみるのもよさそうですよね。そして、「バスルームの隣の脱衣室で新内でも」なんて、とっても風流な時間を楽しめるようになったら本当に素敵です!

 ★★★(三ツ星)

「石で和の時間を楽しむ」by id:Catnip


日本には昔から、石や、石のある景観を楽しむ文化がありました。その代表例が日本庭園ですね。日本庭園には様々な様式がありますが、その多くに石の醸し出す自然の景観が取り入れられています。


水石という石の楽しみ方もあります。自然石を台座や水盤に砂などと共に配置して鑑賞するもので、石を飾って楽しむ習慣の元は大陸から渡来したものと思われますが、庭園・建築様式をはじめ、茶道・華道・能・連歌など様々な芸術が花開いた東山文化の中で、この室内における石の楽しみも日本独自の感性による進化を遂げ、芸術の域にまで高まって現代に至っています。


盆栽にも石を取り入れたものがあります。根が石を抱き込んだ形になっているもの、大きめの石に粘度の高いケト土などを付けてそこに植物を植えていくものなど色々な形がありますが、どれも雄大な自然の景観を感じさせる素晴らしいものです。


こうした石の楽しみを、暮らしの中に気軽に取り入れてみませんか。水石や盆栽には一定の様式がありますが、ここでは難しいこと言いっこなしの自分流で出来るやり方を考えていきます。


たとえば石付き盆栽に似た鉢を気楽に作る、石を配した寄せ植えなんてどうでしょう。適当な盆栽用の鉢を用意して、岩山にでも見えそうな石を置き、土を入れます。そこに、季節の山野草を植えていくのです。背の高い草、地を這うような草など、タイプの違う草を様々に取り入れていくといいですね。造形としては、生け花によく見られる芯・添え・控えの姿を意識すると、落ち着いたスタイルに仕上がると思います。ネット上にはたくさんの生け花作品の写真がありますから、そういうのを見て造形のイメージを膨らませ、それから植える植物を選んでいくと良さそうですね。仕上げに、土の表面や、場合によっては石に対しても、苔を貼っていきましょう。


あるいは、苔玉に仕立てた数種類の植物を、石と共に水盆の上に飾ってみる、なんていうのもいいですね。これは苔玉と石が独立しているので、時々配置を入れ換えたり、植物や石を別のものに取り替えたりして、変化に富んだ楽しみ方が出来ます。色んな苔玉植物を用意しておいて、気分に合わせてディスプレイしてみるといいですね。


石と砂を組み合わせて、水盆の上に枯山水を作ってみる、なんていうのも楽しそうです。水盆の代わりに鏡を置いてその上に作っていくと、砂を掻き分けた所が「池」や「川」になります。枯山水とは水を使わずに水のある風情を楽しむ庭園の様式のことで、それは砂などを用いて抽象的に表現されていきますが、鏡を用いて具象的に表現してみるのも面白いと思います。


こうした楽しみ方に使える石は、山道などを歩くとよく転がっています。良さそうな石を見つけたら沢の水でゴシゴシ。形や色、大きさなどが気に入ったら、新聞紙にでもくるんでリュックにポン。ちょっと荷物が重くなりますから、お持ち帰りは帰り道がいいですね。いい石が見つかった時は、とても得した気分になります。


他にも石を使って和を楽しんでいく方法は色々あると思いますが、形式にとらわれない自分流なら誰にでも出来ますし、作っている時間も出来上がりを眺めてくつろぐ時間も素敵な和の時間になりますから、ぜひ皆さんも創意工夫を発揮してみてください。そしてその成果をここで教えて頂けたら、とても嬉しく思います。


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★★★ ミシュランコメント

日本の文化と「石」。これはちょっと目からウロコなモチーフでした……。たしかに日本庭園にも、盆栽にも石は造形の重要な役割を持っていますし、水石という石そのものの形を見つけ育てて観賞するという芸術もあります。それを、和の寄せ植えや苔玉に応用してより気軽に楽しむという着眼には膝を打ちました! さらに、「石と砂を組み合わせて、水盆の上に枯山水を作ってみる」など、少し凝ったもの、よりお手軽なもの、石を使っていろいろ考えられそうです。きっと石拾いにも、苔や植物を見る目にもこれまでと違った視野がひらけて、季節のしつらいにもぐっと深みがもたらされるに違いありません。和の時間・空間と「石」という素朴かつひろがりのあるこの着眼とご提案、★★★に決定です!!

「気楽な古民具と共に過ごす和の時間」by id:watena


古民具。それは昔の庶民が日常生活の中で、あるいは農耕などの営みの中で使っていた道具のことです。骨董の一種ですが、高貴な人々の間で受け継がれてきた物や、美術的な価値が高い物とは違います。極論すれば、時代の変化によってうち捨てられてきたガラクタ。現代ならすぐに粗大ゴミとして捨てられてしまうような存在が、物を捨てない時代だったがゆえに現代にも残っている。そんな名も無き民の道具達です。
今もまだ、色々な道具達が現代に伝えられています。・・・続きを読む

「風呂敷で楽しむ日本の美」by id:Fuel


風呂敷は、それらしい物が正倉院にも見られるほどの歴史を持つ、由緒正しき日本の伝統的アイテムです。平安中期の辞書的書物「和名類聚抄」にも、古路毛都々美(ころもつつみ)という名で登場しています。

その後、風呂敷は日本の伝統美と共に進化し、現代に伝えられてきました。風呂敷の売り場があったら、ちょっと覗いてみてください。それは美しい風呂敷が並んでいます。小さな物は額にでも入れて飾りたくなります。・・・続きを読む

「和菓子で和!!」by id:momokuri3


大人になって、和菓子っておいしいものだなと感じるようになりました。おいしいだけでなく、よくできた和菓子には、日本文化の根底をなす季節の美しさを愛でる心が溢れています。様々な季節の風物をおいしいお菓子にして表現していくこの文化は、世界に誇れるものではないでしょうか。その和菓子を通してさらに和を感じ楽しんでいくための、私なりの方法をご紹介してみたいと思います。

まずお菓子は目で見て楽しみます。・・・続きを読む

「そうだ、神社、行こう」by id:YuzuPON


JR東海のキャッチコピーに「そうだ 京都、行こう」というのがありますが、身近にあって和に浸れるスポットとして、神社も注目できると思いませんか。観光名所でない神社は普段は閑散としていますし、たいして見る物もありませんが、そのシンプルさこそが「和」だと思うんです。見方によっては、京都に負けない「和」が楽しめますよ。

散歩のついでに、ちょっと神社に足を向けてみましょう。都会の神社は、マチの喧噪の中にぽっかり開いた異空間。・・・続きを読む

「千代紙で遊ぼう」by id:Cocoa


気楽に和の時間を楽しむなら、千代紙を使った遊びはいかがですか。千代紙には、素材にも、刷られ方にも、模様にも、和の伝統が息づいています。

まず最初は折り紙です。似たような紙の細工は外国にもあるようですが、日本の折り紙は外国の影響を受けることなく、日本で独自に進化してきた物のようです。大きく分けると熨斗のような儀礼目的で用いられる物と、折り鶴のような遊戯として折られるものがあり、千代紙で折るなら主に後者ですね。・・・続きを読む

「手書き文字を見直そう」by id:ekimusi


現代では会社や学校、家庭でもパソコンや携帯での文書作成、メールでのやりとりが急速に普及しています。
とっても便利ですが、その反面、活字には感情が欠けてしまうため、文字から感情が伝わらず行き違いが生まれたりすることも。

私は普段、手書きの文字は鉛筆、ボールペン、サインペンなど様々な筆記具を用いて書きます。・・・続きを読む

「時を自然に感じてみよう」by id:maruiti


昔、人は今とは異なる時の感覚で生活をしていました。
日の出は卯の刻。
日暮れは酉の刻。
季節は変わっても、常に太陽が生活の基準なのです。

そして、もう一つが月を基準とした暦。
今もそのなごり、「朔日」「三日月」「十五夜」「晦日」などがあります。・・・続きを読む

「お部屋の雰囲気にあわせて生け花を飾る」by id:castle


和室のイメージといえば、ひとつは仏壇に神棚があるお座敷。もうひとつは、生け花に掛軸がるお座敷といったものが私の中では定番に近いです。畳、障子、襖(ふすま)といったものはまとめて「お座敷」となります。
とはいえ、最近ではお座敷よりもフローリングにキッチンといったお宅も多いようなので、どのような場所でも手軽に和を演出できるものはなんだろうと考えた時、真っ先に浮かんだのは生け花と掛軸の組み合わせでした。・・・続きを読む

「「江戸しぐさ」を生活に取り入れてみる」by id:offkey


少し前から「江戸しぐさ」という言葉を聞くようになりました。
これは江戸時代の商人たちが商売繁盛の秘訣とした心得とも、当時の大都市江戸における生活人たちの知恵とも言われています。
江戸時代は世界的にも稀な260年以上の年月を大きな戦争なしに過ごすことができた時代ですが、その社会を支えた根底に「江戸しぐさ」がありました。
江戸しぐさ」の考え方は今でいう共生という観念にあるとのことです。・・・続きを読む

「普段、日常的に抹茶を飲む」by id:iijiman


うちは、珈琲や紅茶や「柿の葉茶」といったものも大いに飲みますが、「抹茶」も普段から飲みます。
一応抹茶用の茶碗はありまして、といっても特に高いものではなく、気軽に普段使いできるものです。
あと、茶杓茶筅は必要です。これも、練習用の安いもので大丈夫です。
お湯を沸かして、あるいはお湯が沸いていればポットのお湯で。
私は薄めに、茶杓に1杯。奥さんは濃いめが好きなので茶杓に2杯。・・・続きを読む