イエコト・ミシュラン #065


みなさまこんにちは、hazamaです。11月も終盤に入り、関東から南は今まさに紅葉が見頃ですね〜! もう紅葉狩りに出掛けられた方、この土日に予定されている方も多いことでしょう。マチなかでも、街路のイチョウのぱぁっと明るい黄色がきれいですねw 近くの公園や森に入って木の実拾いも楽しい頃。今ちょうど、〈みんなの住まい〉サイトの暮らしの連載「Green Note」で、「ドングリをつなげてみたら・・・」というと〜っても素敵な秋のお部屋ディスプレイやストラップ作りなどが紹介されているんです。これを見ると、木の実や木の葉や枯れ枝を拾いに行きたくなってしまいます。みなさまも豊かな色と実りの秋を、風情豊かにお楽しみくださいね♪


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素敵な日本を発見!気楽に和の時間コンテスト

#065テーマ
「素敵な日本を発見!気楽に和の時間コンテスト」


さて、今日は“イエコトミシュラン”#065の語らいのスタートです。今回のお題は、「素敵な日本を発見!気楽に和の時間コンテスト」。和の空間や暮らしについて素晴らしいご提案がすでにたくさん蓄積している〈イエはてな〉ですが、今回は特に思いがあってこんなテーマを考えてみました。つまり、イエに和の空間を作るというよりは、そもそも日本の文化や風土に根づいた暮らし方や過ごし方に習ってみる、和の時間を気軽にとり入れて素敵な日本を発見する! そんな気持ちで、こんなにいい文化や習慣があるんだよというご紹介とともに、それを気軽に今の暮らしのなかで楽しむ時間をご提案下さいませんか? 衣食住から芸道まで、この語らいで、また新たな和の暮らし文化を掘り起こすことができたらいいですよね! 今回も、みなさまの自由なアイデアに満ちたメッセージを楽しみにお待ちしています!


“アイデア・タイトル”
伊万里の器に惚れて、日本の美しい食文化を発見!」
by hazama


“メッセージ”
最近、ふとしたことから伊万里の器に出合いました。以前から、明治・大正〜昭和初期頃の日本の食器や家具に憧れを抱いて、アンティーク屋さんをのぞくのが好きでしたが、器に惚れるというのははじめて。いろんな器を見ていくうちに、その色やカタチ、焼物の魅力だけでなく、古き佳き日本の食文化に思いがけず触れることになったのです。


きっかけは、この夏頃に料理好きの友人と話して持ち上がった計画、今年はうちで美味しいものを楽しむ忘年会をひらこうという話でした。友人は主に和食が得意で、普段から料理店の厨房で働きながら、自らも料理研究に励んでいるほど。その彼女がうちで腕をふるってくれるというのですから、私も張り切らずにはいられません。日頃お世話になっている人たちをお招きして、ちょっと大人な日本料理を囲む忘年会にしたい。そこで、私もいい機会だと思い、彼女のお料理を引き立てる日本の器をと考えはじめました。


うちにわずかにある日本の器に、昭和初期頃の藍色の印判の平皿や取り皿がありました。白い器もきれいだけど、和食器ではこの藍色が好き。伝統の紋様や古風な絵柄も。そこで少し調べて出会ったのが、「伊万里ブルー」の美しさで知られる「伊万里焼」。とりわけ「古伊万里」と呼ばれる古いものには、とろんとした陶の肌とやさしく奥深い藍色、一枚一枚染め付けされた筆の仕事に引き込まれるようで、惚れぼれ。高価なものですから、そう簡単に揃えることはできませんが、ネット・オークションなどでつぶさに見ていくことはできます。


器の種類も、手塩皿、小鉢、蕎麦猪口、なます皿、刺身皿、焼物皿、蓋茶碗、菓子鉢、盛り鉢……平皿も三寸皿から七寸、九寸、尺皿まで、料理や用途で大きさもさまざま。今見ると、お醤油を注ぐ仕切りが付いた刺身皿のかたちひとつが新鮮に映りますし、なます皿からは器の名前になるほど酢物が日本食のお膳に欠かせない一品であったこともわかります。そこから、小鉢に盛る料理は前菜にあたるものかな、こんなに大きな鉢や平皿は鍋物でも使うけれど大勢で食事をしていたこともあるのかも、などと想像して、日本の料理や食文化と器のかたちが合致して浮かび上がるのが面白くてたまりません。


そして今、料理をしてくれる彼女とそろそろ献立の相談をしながら、この料理にはどんな器を用意するかと考えていることが楽しくて! せっかくですから私も二、三の料理をと思っていて、最近知った浅漬けの変わりしば漬けをはじめ、箸休めになるようなものを考えています。それらの料理に、今回はじめて陶器の三段のお重を用意して使ってみようと。冷たいまま蓋をして置いておける小振りのお重の役割に思いめぐらせながら料理を考えるのも楽しいことです。それがおもてなしのよろこびにもなるのですから、こんな二重三重に楽しいことはないと、ちょっと感動。


こんな日本料理と器の文化は、伊万里焼のみならずすべての和の器やお膳に触れて知ることができますよね。これからもっといろんな発見があるに違いありませんし、汁椀やお盆などの塗物、茶器や酒器へと目を移していくと、次々に工芸美や用の美、食膳やおもてなしの世界がひろがっていきます。そうして、機会あるごとに一つずつ、少しずつ日本の器を手にしながら、日本食の伝統とお料理をイエで楽しんでいけたらいいな。これはまた、古い着物に次いで、とんでもなく奥深いものに惚れてしまったものだ……と、めまいすら覚えますが(笑)、気長に気楽に、じっくりゆっくり日々のなかで楽しんでいけばいいんだと思っています。


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※今回の「いわし」ご投稿は11月29日(月)正午で終了とさせて頂きます。
※今回のミシュラン評価(ピックアップ賞)は11月30日(火)に「イエはてな」にて発表いたします。
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